全てのアウトプットは、誰かに向けてのメッセージだ。
それが自分自身のためかもしれないし、他人のためかもしれない。
アウトプットするときは、この具体的な対象を必ず明らかにしよう。
現実解。
アウトプットは、
「特定の人に向けたメッセージにする」
「相手がついプラスに行動してしまうことを狙う」
「でも名指しは敢えてしない」
という視点を前提にしよう。
それが掲示板への書き込みだったとしても、
SNSでのつぶやきだったとしても、
論文やレポートだったとしても、同じだ。
経営に関するアドバイスでも、
診察や人生相談や占いでも、
授業やセミナーでも、全く相違ない。
いっぽう、個別の文面や喋りについて、
「特定の相手を名指しし、直接的に行動を促す表現」
を込める必要は、必ずしもないことを強調しておく。
これは、書き表す上で、
「敢えて直接は言わないけど、盛り込んだ具体例や、
言い回しから、あの人が見聞きしたら伝わるかもしれない。」
という、ちょっとした伏線を張らせる余裕があるほうが、
しつこさを抑えたメッセージを展開できる。
そもそも、誰かに向けたメッセージを強調しすぎると、
「それって、あなたが自分で自分に言いたいことを、
自分と向き合わずに他人に押し付けてるんでしょ?」
という程度のレベルで失速する。
直接的な説得の応酬は、
陳腐な炎上マーケティングだとか、
痛々しい大声でしかないのである。
(本当に何かしら言われないといけない人は、
放っておいても、自分から沈没していく。)
本当に言いたい人と事だけに絞り、
わかりやすくプラスを出せるほうが、
実は遠くまで大きく響き渡るんだよね。
..遠藤武