経営 その15 〜 やらないこと。

daily1 商い。

やりたいことが溢れている状況は、良いことだ。
だからこそ、やらないことを明確にしておく必要がある。

バックオフィスが苦手なら、経理周りは複式簿記と税法を理解したのち、
外注やツールの活用で効率化してしまえばいい。

営業や採用が苦手なら、紹介を通じて集めてしまえばいい。
やらないことを定めて、得意なことや強みをシェアしあえれば、
それだけで物事を前進させやすくなる。

自分で常識をつくり、やらないことを定めてしまうと、
それだけでやらないことを外部にシェアしたり、明言する機会が出る。

ここに「自分で見えていなかったことを言語化する」という価値があるのだ。


やりたいことばかりに目が行って、
やらないことについつい視点が定まらないのは、
優秀で勉強熱心な人の性分でもある。

だからこそ、そのカラを破るのである。

やるべきこと・やりたいことを決められるのなら、
やりたくないこと・やらないこと決める工程とは、
あっさりと素直に自分の感情を認めることだ。

これは決めるというより、むしろ浮き彫りにさせる動作だと言っていい。

いくら活躍して目立とうと、ギャーギャー騒いでいる人は、
無知による不安感から、あっさり認めることが苦手というだけだ。

そうではなく、知識や経験がひとカケラでもあれば、
やりたいこと・やらないことの区別が、意外とあっさり出せてしまう。

現実解。
見聞きと経験を通じ、やらないことを言語化してしまえば、
おおよそ見えないもの・見えづらいものを描写していける。

知識と並行してカラを破るには、
そんな照らし方があるほうが実は心地良いんだよね。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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