不動産・船舶・航空機は、同じ分野。

daily11 スモール分析。

不動産は、船舶や航空機と同じ分野である。

所得税法第二十六条を見ると、

不動産所得として、

「船舶又は航空機の貸付けによる所得」

が規定されている。

 

「あれ?船舶や航空機って不動産なの?」

と思うかもしれないが、

お値段がそうとう高く、

船舶登記や航空機登録が必要なため、

不動産に近い性質を持っている。

 

海運・造船分野のアナリスト時代、

ヘドニック法とDCF法で投資価値評価モデルを作り、

デューデリジェンスのサービスを立ち上げたが、

最も「すごい!」と衝撃を受けた事実が、

この所得の分類だった。

街で見かけるビルやマンションや一軒家と、

何十億円や何百億円もかけて作る海と空の乗り物が、

同じ仕組みで扱われるのは、

ちょっとどころじゃなく、

かなり直感に反するよね。

確かにルールの上では、

国土交通省のカバー範囲だから、

所得税法の上でも同じ枠組みであり、

統計手法でもファイナンスでも同様なのは、

論理的にはルールとして腹落ちできるけども、

直感的には「建物」と「乗り物」は別だものね。

 

現実解。

「遠藤さん、なんで不動産もわかるんですか??」

と不思議に思って聞かれるれることが多々あるけれど、

1隻で時価20億円〜200億円の船舶を、

手法を開発してコンスタントに時価評価していると、

似ている物事や分野について、

見通しが立てやすくなるだけです。

 

追記。

もっと言えば、価値評価であり、

かつ品質管理手法でもあるから、

製造業でもITでも、同じ発想で見通しが立てられる。

解像度を下げて、大枠を捉えていくと、

知見の拡大も深掘りも自在にできます。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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