行動の量と質を順次上げていくことが、仕組み化のポイントだが、
この本質は「点をたくさん打って、線や面をつくる」ということと同じだ。
これは、画家のゴッホが自画像で用いた、点描という技法と同じである。
1つ1つの筆触から離れ、全体として観ると、色彩の鮮やかさが明確に伝わるのである。
当然ながら、近づいて見てみればひとつひとつの点であるからこそ、細部まで能動的に鑑賞する意味がある。
実際に仕組みづくりで行動する際も、細部の1点1点について質・量・スピードが確保されることが全てであり、
その結果として全体像がつくられていくと捉えれば、点描の絵と同じだと思って差し支えない。
これは営業やマーケティングでも、マネジメントでも、本質は同じことである。
現実解。
とはいえ、無理して渾身の仕組みをつくろうとカリカリする必要はない(そのような場合、リキんでしまいうまくいかない)。
全体像の方向性(例えばMVVや目標設定といった条件付け)があるからこそ、普段の行動の質と量とスピードが高まってくるのである。
事実をありのまま認め、それを良くする方向性さえ掴めれば、全ては思いのほかやさしい。
追記。
データ分析も、ひとつひとつは点にすぎないデータを扱うから、本質は仕組み化と同じ。
ボックスコックスネット、遠藤武。