壁があることは、悪いことばかりではない。
超え甲斐のあるちょうどいい壁を超えていくことでしか、
人間は成長しないようにできているのだから。
特に受験勉強や、大学入学後の学びは、一定レベルの壁を超えていくことが求められる。
もちろんだが、いきなり高い壁に挑んで歯が立たないというのは、やらないほうがいい悪手だ。
だからこそ、ゴールから逆算した切り分けが重要である。
超初歩のレベルから入ったり、基礎を徹底して固めることが定石なのは、切り分けの一環だ。
飛びやすいハードルに切り分けていけば、勝ちグセをベースに目標を達成しける。
ビビってあまりに簡単なレベルばかりだと成長しないし、
あまりにも心理的に難しすぎると途中挫折してしまうから、
この切り分けが全てなのである。
これは試験対策に限った話ではなく、大学での学びや、研究やキャリアでも同じである。
ゴール設定から必要な内容を逆算し、切り分けて進めるところまでは全く同じで、
ここに既存の先行事例にはない要素を狙っていく発想が加わる。
とはいえ、何がなんでも斬新な発想である必要は必ずしもなく、
「枯れた技術の水平思考」のように、既知の当たり前を横展開していく工夫で構わない。
要は勝ちパターンの横展開であり、組み合わせや別解で新たな切り口を狙えばいい。
特にキャリアの悩みは、同じ組織の別な部署にいる人からすれば当たり前の知識が、
たまたま自分にとって未知のケースというのは多いため、
経営層や起業・独立を狙うなら、
「経営層が当たり前のように持つ目線は何か?」
「独立してうまくいく人が当たり前のように持つ目線は何か?」
を意識するといい。
現実解。
壁を超えていくには、目の前の事実を切り分けて、
「自分にとって超えやすい壁」に変えていくことが重要だ。
ボックスコックスネット、遠藤武。