どうせなら「作り手」になることで壁を超えていい。

daily14 壁。

「仕事がつまらない」という悩みは、古今東西の悩みである。

この悩みは「作り手」になることで解消していく。

というのも、作る側になると意識していれば、作るためのネタは悩みから始まり、悩みなどほとんど許せるためだ。

 

ストレートに言うが、サラリーマンとしての悩みは、召使いとしての悩みだ(独立したが「下請け」どまりの場合も同じである)。

これは「割り当てられた範囲を、誰がどうやって耕すか」に行き着く。

上司の性格が悪いのも、部下のやる気がないのも、「割り当てられた範囲」の成果の取り合いなのである。

せせこましい範囲で取り合いしていると、もともと仕事ができる人まで、せせこましくなってしまうのだ。

 

いっぽう、「作り手」目線がある場合、その人はどう行動するか。

自分が自分の人生の主役であるから、せせこましい空間など、さっさと辞めて去ってしまうのだ。

かくいう私も「嫌になったらやめられる立場」「にも関わらず成長していく立場」という、

「作り手」側になりたいという発想を持っていた。

そのために、10年はストックと下ごしらえが必要だと、読書で気づいていた。

一流の下限となる実力が自分にストックできる大学選びに始まり、

執筆できる実力や、お金と時間がある立場や、規模感や格式を先回りして知り、

かつ数学やテクノロジーを使える立場を死守できるように、腹決めして動いてた。

結果としてリサーチアナリストに行き着き、そこで使える知見を余すところなく用いて、作り手になったのである。

 

今だからこそ書いてしまうと、

リサーチアナリストになった瞬間に、

「これで嫌になったらいつでもやめられる!作り手として成長できる!」

と、たったひとりで小躍りしていた。

価値の仕組みを明らかにする統計解析を行い、

キャッシュ・フローのモデリングを作り、

それらの技術開発も新規事業として行い、

かつ日々の洞察を執筆する最初の仕事は、

とてもエキサイティングで面白かった。

面白かったあまり、

サラリーマンのキャリアそのものについても、

価値の仕組みをバラして束ねてブラッシュアップしていった。

 

その結果、転職活動で強みがを作れて、

大手製造業や、地位と待遇の良いFP&Aに行き着き、困ることがなくなった。

(独立したのは、意識せずに手に入れたラストピースだった。)

つまるところ作り手とは「市場」や「先行研究」や「得意技」を、「欲しい!」を作る人であり、

それはお客様は言わずもがな、上司や所属先よりも高い目線を先回りして持つ人である。

壁を超えるという発想すら超えていくことが、作り手の目線なのだ。

 

現実解。

サラリーマン時代にイヤなことは多々あったが「作り手になる」という思いを噛み締め続けていくと、

全てが価値を作るためのネタとして、プラスに化けていった。

ほんの少しでもいいから「作り手」を心がけておくと、自ずと喜ばれて壁を超えられる。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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