IT業界のポジショニング。

daily8 少数派と多数派。

「fit to standard」や「要件定義をなくす」と昨今叫ばれている。

 

この本質は、独自サービスを作らないIT企業の、

SIer(システムインテグレーター/エスアイアー)や、

ITコンサルティング会社と呼ばれるERPシステムの導入業者が、

下請け体質を抜け出すための一歩として出て来ている話だ。

 

断っておくが、SIerやITコンサルは、

コンサルを自称しているものの、

いわゆる戦略や経営のコンサルタントではなく、

他社が作ったシステムの導入代行業に過ぎない。

だからポジショニングが下請けに位置してしまう。

 

ありがちな流れだが、

発注元企業は「金を出してるんだからこうしろ」と、

不勉強の割に頑固である。

SIerは下請け体質なので、

自社の事実を直視せず、

何も言い返してこなかった。

お互いが噛み合わず自滅しており、

もったいない不経済が生じていたのである。

 

「客はプロの言うことを素直に聞け」

というグリップ力がなければ、

医師も弁護士も仕事が成り立たない。

ペコペコ頭を下げるプロなど考えにくい。

このような話題は、

何もシステム導入に限った話ではない。

ポジショニングが低いことに悩む企業であれば、

全て当てはまる。

 

規模がどうしても大きくなりがちで、

仕事の定義が他人任せゆえに、

SIerやITコンサルのポジションが、

業界全体で上がっていくかどうかは、

ひとまず置いておこう。

いっぽう、

オーナー企業やフリーランサーについて、

ポジショニングを上げることについては、

小回りが効くからこそ、

実はポジショニング上げのハードルが低い。

うまくいかないことがある場合は、

必ず自分に有利な土俵に乗せて進める。

基本中の基本だ。

その基本をやっと踏みしめて、

四苦八苦することなく、

楽に楽しく成長できる流れは、

実はいくらでも作れるし、

思いのほか多く見かける。

 

現実解。

ポリシーを持つことは尊いが、

単なるこだわりはさっさと捨てていい。

自分の武器は自分で定義し、

ポジショニングを上げることが先決だよ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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