ロジカルシンキングという言葉は溢れつくした感があるが、
その分だけ「ロジック頼み」の退屈な人が増えたと言える。
ロジカルシンキングとは、単に「組織の歯車として動く」というだけであり、
理路整然と間違えて人心が離れていくことへの対応策がそこにはない状況が目立つ。
ロジカルシンキングをさせるというだけなら、実は難しくはない。
馬車馬のようにこき使われるコンサルティングファームの若手社員を、
下請けのごとく動かせば、ロジックという歯車は簡単に導ける。
もちろん歯車はあくまでパーツであり、
パーツそのものが問題解決のカギとは限らないので、
理路整然と間違えてしまうのだが。
現実解。
理路整然と間違えることを防ぐには、結局は「本音と向き合う」だけしかない。
ここで言う「本音と向き合う」とは「どこに快・不快のポイントがあるのかに耳を傾ける」ことである。
プロとして仕事をするには、この大前提が自分の商品やサービスに確実に含まれている必要がある。
下請けやサラリーマン止まりだと、この視点は頻繁に無視されているので、理路整然と間違えるということ。
追記。
外資コンサル出身だろうと、自称コンサルだろうと、
コンサルタントと名乗る人が理路整然と間違えるのは、
「下請けやサラリーマン止まりだからでは?」と疑ってみよう。
本音を出して疑うことで、本当の問題解決の入り口に立てる。
boxcox.net、遠藤武。