人にやさしい仕組みを心がける。
その上でツールを使いこなす。
プログラミングは手段だと割り切る。
パソコンのデスクトップ上で、
仕事を自動化や仕組み化したいなら、
まずは「人にやさしい状態」をゴールに置いて、
イメージを具体化して建て付けよう。
人にやさしいとは、
「人が人にしかできない得意技に、ラクに楽しく集中する」
ということだ。
この前提が守られていれば、
それだけで仕事は前向きに捗る。
逆にこの視点を欠くと、
いくら仕組み化や自動化しようとしても、
絶対にうまくいかない。
自分が仕組みを建て付けようとしても、
手段が先に来てしまい、
ゴールが見えないことになってしまう。
プログラミングの学習でも、
ツールの導入でも、
手段の話しか語れないというのは、
正直なところ片手落ちだ。
人にやさしい状態を目指さないなら、
実は害毒でしかないし、
技術者として「使われる側」で終わる。
IT分野にいる人で頭がコチコチだと、
昇進できずに終わってしまうが、
これはつまり、
「仕組みを使うのは人間」
という大前提を無視してしまうためだ。
そうではなく、
ツールはあくまで手段であり、
プログラミングも例外ではないと、
「人にやさしい状態」をゴールにしたとき、
いったん腹決めできていれば、
大体の物事はうまくいく。
現実解。
技術そのものが単に面白く、
ともすれば狭い枠の中に閉じてしまうことは、
数理統計学を使わせてもらった立場として、
(また父親が技術者として本を出しているゆえに)
ものすごく痛いほどわかる。
だからこそ「ゴールは、人にやさしい仕組み化である」と、
まるで呼吸するかのように刷り込まれた。
追記。
大前提となる原理原則は、
これくらい徹底してやっと活用できる。
boxcox.net、遠藤武。