ちょっとしたことでも、
事実について記録をつけて、
切り分けていけば、
データが出来る。
そうやってできたデータに基づいて行動していくことは、
実は立派なデータドリブンなんだよね。
「PDCAサイクルを回せ!」
PDCAサイクルを回したり、
行動の記録をとっていくという考え方は、
ひところ昔も今も変わらず、
「よく言われている」ことだ。
火を見るより明らかである。
この「よく言われている」という事実を、
ありのまま記録して切り分ければ、
PDCAサイクルという考え方そのものが、
もはや古いのか、
まだまだ使えるのか、
という判断ができる。
データドリブンとはこういうことだ。
ひとつひとつ言葉で切り分けて考えていこう。
「PDCAサイクルを回すことはそもそも重要だ」
私もこれには同意見である。
他方で、
「PDCAサイクルはもう多数派で退屈だな」とか、
「今はD-OODAループのほうがわかりやすい」という、
別な意見も出てくる。
データに基づいて行動していくことは、
データの趨勢を見て多数派を読み取ることも、
逆にデータの反対を取って別な行動を取ることも、
等しく含んでいるのである。
このように別角度から照らすと、
行動のハードルが下がっていったり、
足りないものが見えたり、
想像もつかなかった発想ができるようになる。
現実解。
普段の何気ない物事や事実を、
データとして切り分け、
予測していくのは、
ある種の統計学のような知的ゲームだ。
仮説検証とか問題解決は、
このような発想なんだよね。
追記。
「PDCAは退屈だよね。PDCAのPは『パンチ!』とでも言うくらいじゃないと。」
こういう視点は、すばらしくセンスがある(実際に経営者さんが言ってくれた言葉だ)。
多数派と逆を行って、いい具合にスットボケるのも、データドリブンのなせるワザ。
boxcox.net、遠藤武。