ピンチのときほど、強気になる。
この場合の強気とは、
「から元気」のような見せかけではない。
徹底的に事実を調べ尽くして、
自分と周囲の気分をあげて、
取りうる打ち手を取り、
確実にステージを上げていく、
頭脳プレーの強気だ。
ピンチのふりしたチャンスも、
チャンスのふりしたピンチも、
どちらもあると言われているし、
現にどちらも心当たりがある人も少なくないだろう(私も例外ではない)。
とすると、
ピンチのときにビビって頭脳プレーができないのは、
単に頭脳のチカラを出したり引っ込めたりしている中途半端であって、
感情が本音で揺さぶられるほどまで、
頭脳を使っていないことになる。
そもそも感情は頭脳があってこそ見えるものだから、
頭脳プレーに感情がこもらないのは、
人間として実にもったいない。
頭脳プレーとは、凡事徹底と知的好奇心の両輪である。
凡事徹底だけだと、確かに物事をこなすが、しつこいだけで退屈だ。
知的好奇心だけだと、確かに喜びはあるが、あちこち分散して危ない。
カラ回り原因は、この片一方だと言っていい。
だからこそ、
頭脳プレーが成立するには、
そして強気を維持するには、
余すところなく調べ尽くして、
好奇心のまま一気にやってしまえばいい。
意外と「両輪が大事」と気付けない人が多いのは、
「ワクワクする」だけとか、
「淡々とやる」だけとかのように、
矛盾を併せ持たず理路整然と動いてしまうからなんだろうね。
現実解。
とすると、強気とは、
「矛盾を乗り越える発想と行動」
だと言い換えられる。
頭脳と行動の両方がないと、
矛盾を乗り越えてみようとすら思わないものね。
boxcox.net、遠藤武。