もともと市場というのは、
格式やによって階層が分断されている。
格差社会への懸念どころではない。
「格の差」が現に明確にあるのだ。
100均で買える100円のボールペンと、
最上位ブランドの10万円超えのボールペンでは、
根本的に買う人も使う人もその目的も異なる。
サラリーマン時代の自分の上司であるノンジャパの創業経営者は、
そのブランドのボールペンを10本単位で持っていた。
手にとても馴染んでいた様子だった。
自分も同じブランドを使うのは、
手に馴染むからというのが一番大きい。
使い心地が別次元なのである。
もちろんペンの値段で何かが決まるわけではないが、
「ああ、あなたはこれを持っているのね」
とピン!と来ることは頻繁にある。
そこから話が広がったり、
商談になることなど数多い。
これを一切知らずに、
ノコノコと論理だけ追って、
コストパフォーマンスばかりで動いてしまうと、
人間の本音である情念を無視してしまうことになるんだよね。
現実解。
市場が別次元に分断されているのは、
人間の本音が見事に反映されているから。
自分が本音を出すことで、
上方向に市場を伸ばすことができるのは、
そもそもが原理原則。
boxcox.net、遠藤武。