仲間意識より、実力の座組み。

三行世界。

何かにつけて「仲間が大事!」を強調する人がいる。

大事にすべき相手がいるのはもちろん素晴らしい。

他方、ビジネスで「仲間が大事!」が先に来てしまうと、仲間中心主義に陥ってレベルが下がることなどよくある。

 

具体的には、お客様や外的環境を軽んじるという発想が多発する。

特にベンチャーで人数が増えて来て、カッコつけ出して内部崩壊するのは、

結果を出すための判断が鈍り、肝心の決断がまともに下せなくなることにあるが、

その原因は、実力を鑑みない仲間意識だ。

ひどい場合の典型例だが、同じレベルの仕事をしている仲間同士で倍以上の給与格差が発覚し、

生産性も士気も下がってしまう…というケースが多々ある。

この状態で「仲間が大事!」と言い出すのは、単に群れて判断が鈍っているだけであり、

仲間ではなくレベルの低い者どうしの癒着という不正行為だ。

ついうっかり「(実力よりも)仲間が大事!」と言おうものなら、

ビジネスの過程で桁違いレベルの高い外部の人と知り合っても、

「この人は伸びないな」と判断されて、更に落ちぶれていくまでがテンプレである。

 

現実解。

これを防ぐにはどうするか。

なあなあで甘ったるい友達という関係を作らず、

ちゃんとお互いに実力がある上で、敬意をベースに依怙贔屓しあい、座組みとして動くことだ。

 

追記。

なあなあで甘ったるい関係を否定した先にしか、突破口はないと悟ろう。

お互いの得意技がないのに、単に「仲間」というだけでは1+1>2が成り立たず、レベルが下がる

1+1=2ならまだましで、1+1<0に陥ってしまうことなど多々ある。

実力がない仲間意識など、単なる仲良しクラブであり、似たもの同士の同調圧力しかないため、成長とは真逆だ。

そうではなく、お互いがお互いの得意技をそれぞれでカバーし、1+1>2となる少数精鋭チームを組成するのが座組みである。

ちゃんと実力で動いている組織や座組みは、惚れ惚れするほど冷徹であり、それが実績を出すための優しさだと心得ている。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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