傑出するということは、物事に広く深く鋭く、かつしつこく対処できてしまうということである。
教育で言えば、カリキュラムなどすっ飛ばし、広く深く掘り下げて先に行ってしまう人がいる。
音楽や美術の世界で言えば、一定のモティーフや集合知に呼応し、独自の世界観を構築してしまう人がいる。
扱う分野の基礎知識の違いはさておき、日常の思惟や体験の解釈の先で、否応なしに湧き出て来る世界観が、上記のような傑出を作る。
日常に「自分は他の人と違うところがあるのでは?」といった何らかの違和感を抱ければ幸いだ。それは、自分だけの世界観がもたらした、自分への贈り物だと言っていい。
違和感をいま感じないのであれば、幼稚園・保育園から小学校までで、疑問や理不尽さを感じたことを思い返してみよう。
傑出の種は、ここにある。
「周囲がノロノロしているなぁ」とか「周囲より数段上から眺められるぞ」と感じるようになったら、それは自分が傑出してきているというシグナルだ。
こんな状況を面白がってとことん作りだすことに、自分の時間を使うといいんだよね。