「変わっている」とか「変人」を自称する人は、「変わっている」「変人」という安易な言葉を安直に使っている普通の人だ。
本当に変わっている人は、止めどない自分の世界観がついつい先に出て来てしまう。
そこには「変わっている」という甘っちょろいボキャブラリーなど一切ない。
「ユニーク」とか「バカ」とか「変態」とか「狂気」など、ともすれば悪口になりかねない表現すら、まだ甘い。
他者から「理屈や言葉を抜きにして凄みがある」と、筆舌に尽くしがたい存在として(時にヒツジの群れからバッシングを受けながら)形容されて、「変わっている」のスタートラインに立ったと言える。
でも「変わっている」と評される当人は「え?これって普通でしょ?」と何の疑いもなく思い込んでいる。
「変わっている」の骨格は、この温度差にあるんだよね。