きょうび研究職狙いなら、自然科学系だろうと人文(科)学系、社会科学系を問わず、
・数学・統計学(+これらのプログラミング)
・語学(英語/欧州言語/古典)
・日本語と英語での議論・プレゼン・クリティカルシンキング・文献探し・ライティング
くらいのアカデミックスキルなら、基本的な調査スキルとして、直接的であれ間接的であれある程度カバーしているだろう。
そもそも、これらを応用すればいくらでも飯の種を増やせる。
ここに会計や監査・内部統制やIT関連全般の知識を付加すれば、
シンクタンク、調査部門、研究開発部門、外資IT企業、コンサルティングファームから、
果ては経営全般…と、幾らでも幅を広げられる。
これらのスキルが揃っていると、日本で職を得る上では、大卒(学卒止まり)だろうと、
院修了(修士・博士)だろうと、あまり区別されないという利点が出てくある。
アカデミックスキルを起点とした技能が、知的生産全般に応用が効くということだ。
アカデミックスキルがもたらす本質は、このような基礎力としての「頭の使い方」集約されているのである。
一方でぶっちゃけちゃうと、これらがカバーできていない状態というのは、
専門性やスキルや頭の使い方など持ちようがない、中途半端なサラリーマンと全く大差ない。
学部入試のレベル差を問わず、今の20〜30代前半くらいの研究者(志望)でこれが出来ていないなら、道を本気で考え直したほうがいい。
冒頭に書いたくらいのスキルであれば、一定レベル以上であれば、持ち合わせている人は相応に多い。
一方でこのスキルを持っていないということは、研究者としての汎用性を否定することにしかならない。
もっとも、カンがよく知的好奇心のある人からすれば、この習得くらいはどうってことない話だろう。
学歴の話がわからない人向けに言うと、これらのスキルは、
勉強や学習の行き着く先だと説明できるんだよね。
試験対策でない頭の回転を手に入れたいなら、大いに参考になる。