昨日に、FP&Aとは行動であると書いた。
こう見ていくと、とても興味深い。
「スタートアップベンチャーのCFO」は、
FP&Aの「ミニ経営者」の要素に該当しなくなるためだ。
スタートアップのCFOは、
・上場を控えた年売上高10億円段階の、経理部長的存在
・年売上高50〜200億円くらいの「資金調達強化」のための、外銀や戦略コンサルの出身者
という建て付けが一般的である。
これはもちろん重要なのだが、FP&Aよりどうしても権限が弱くなる。
ということは、作れる行動が限定的にならざるを得ないのだ。
そもそもVCがいるベンチャーの場合、ビジネスモデルが単一的・画一的であり、
資金調達がそのまま事業の伸び代をつくる。
全方位で権限を行使してビジネスモデルをアップデートするFP&Aがいなくとも、
成長を作れる前提が成り立っているのだ。
現実解。
CFOとFP&Aは「どちらが良いか悪いか」という話ではない。
これは商習慣の話でもある。
加えて上場前の場合、出資者にかなりの権限があると覚えておこう。
ボックスコックスネット、遠藤武。