プロジェクトマネジメントとは、以下のサイクルの繰り返しだ。
・全体像を、分かる範囲で一般的な材料から描く。
・今やっている工程を、次の工程の価値向上が楽しく誘発されるように取り組む視点を持つ。
・プロジェクトを構成するパーツの解像度を高めることで、関係者が思わず学んで決断し、価値を出してしまうように誘導する。
・必要に応じて、全体像を再び描き出す。
一言で表わせば「今やっていることから、行き掛けの大きなお駄賃を、次に向けて狙う」ということである。
次工程や次の仕事・出来事に向けた「楽しみ方」の発想は、堂々と持ってもいいし、こっそりと頭の片隅に置いてもいい。
経営全般でも、マーケティングでも、ITシステム構築支援でも、あるいは個人的に学んでいることでも、もっと言えば生き方でも、この発想はあちこちで役に立つ。
これと真逆の「柔軟性のないプロジェクトマネジメント」とは、
・そのそもマネジメントしたフリの「指示」だけで終わる
・何より実行する人間が悲鳴を上げてしまう
・結果的に、何も学習せず価値を作れない
という、誰にとってもwin-winとならない結果ばかりが待ち受けている。
こんな状況を自分から作って、そもそも楽しく生きることができるだろうか。
現実解。
「目標とイメージを楽しく持つ。楽しいことの解像度を高める。解像度を高める中で、個別・全体で必要な物事を学習し、行動に移す。」
このサイクルで、プロジェクトを早々に回し、ハードな状況に風穴を開けることができる。
何もわからないときは、自分より出来る人や、プロの人の真似を即時試して繰り返せばいい。
プロジェクト計画書や、WBSや、課題管理表を作ってもいい。
そこまで細かくせずとも、最低限「何をやりたい、何をやりたくない」だけは言葉にして、紙に書いて持っておく。
プロジェクトに障壁が出たときは「つまらない/苦しい/自己否定」を探り、その部分だけを狙って消し込めばいい。
イメージの上でも、具体的な動き方でも、楽しさと柔軟性を中心に、解像度を高めて次の行動に持ち込むだけで十分なんだよね。
..遠藤武