新規事業立ち上げの難しさは「学びそびれる」という要素につきる。
具体的に言うと、
・頭を使って矢継ぎ早に行動していない
・顧客とコストを掴みきれていない
・この2点について経営者が無頓着だ
という点に尽きる。
率直に言うと、これは単なる準備の有無に過ぎない。
ある程度頭が回せて行動ができる人が、物事を上手く運ばせられる理由には、
行動から学ぶ甲斐性が、準備されているためだ。
あとは顧客を掴み、コストを下げ、一連の流れを仕組み化するだけである。
どんな組織であろうと、非ゼロイチの事業会社は、この仕組みを構築している。
従業員の質が仮にダメダメでも事業が回るのは、
組織という枠内限定で、的確に仕組みが作り込まれているためだ。
これを先行者利益の一種と言い換えてもいい。
先行者利益のない状態では、この仕組みを、
「回せるか回せないか」「組めるか組めないか」
という点に着目する必要がある。
この明暗は、高速かつ抜本的に学べているかどうかにかかっている。
現実解。
学ぶことについて、ブックスマートかストリートスマートかは、一切関係ない。
ゼロイチで組織を作るとき、時間の感覚がスローであるなら、
自滅コースを歩んでいるという点をまず強烈に意識するといい。
やる物事とやらない物事を、さっさとチームに腹落ちさせて行くことがすべてだ。
..遠藤武