事業そのものではなく、本音が世の中を変える。

daily10 お金と実力。

ロジックだけで言えば、

「事業が世の中を変えている」

ように見えるが、これは誤りだ。

正しくは「誰かの本音が、事業を通じて共感を集め一気に広がり、世の中を変える」のである。

 

事業は、そもそも手段に過ぎない。

「〇〇事業が世の中を変える!」

という触れ込みが数多くあるが、

これは多くは出資者の宣伝文句だ。

本当に世の中を変えるものは、

本音をとらえることで熱心なファンが出来て、

ちょっとした見せ方やつながりで拡大するのである。

 

FP&A・管理会計が「集計作業でつまらない」とか、

財務モデリングが「無味乾燥で小難しくて退屈」とか、

マーケティングが「ただ単に面倒なだけで上滑りする」というのは、

そこに本音という名前の命が吹き込まれていないので、

行動がウソをついているからなんだよね。

分析のフリをした集計作業じゃ退屈なのは仕方ない。

 

現実解。

本音は、物事を変えていく。

分析は、物事を変えていく。

商品・サービス設計や組織設計も

事業計画や予実管理も、

すべては物事を変えるための手段であり、

その前段階には必ず本音があると腹落ちしよう。

 

追記。

商品・サービスと事業計画(FP&A・管理会計・財務モデリング)について、

MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の根源にある、

「本音」を発している人があまりにも少ないので、

このように言い切りました。

 

追記の追記。

MVVについて、

PMVV(P=Purpose=目的。転じて社会的意義や存在意義)というケースもある。

この場合、Missionがプロダクトごとに複数あるなど、運用上の創意工夫でPMVVにするのはもちろん構わない。

創意工夫のない場合、Missionには役目や使命といった「存在意義」が含まれおり、

無邪気にPMVVを推し進めると、意味がダブって上滑りし、収まりが悪くなる。

運用を無視して「PMVVがおすすめです」と言ってしまう外部業者は、

ストレートに言うと本音をあいまいにさせており、一発で見透かされてしまう。

究極的には、MVVは本音が体現されていればそれで事足りる。

本音をあいまいにして上滑りさせるのは、三流四流の手口とだけ覚えておこう。

 

そのまた追記。

上滑りするくらいなら、PMVVのPは、

Philosophy(哲学=知を愛する、賢を希む)とか、

Punch line(パンチライン=決め台詞)のように、

ボケ役に回って本音から面白がるくらいで、ちょうどよい。

要は殺し文句なのだから、本音丸出しにしなきゃ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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