批判的思考=critical thinkingと良く言われる。
これは実は「批判」とか「批評」という表現では甘っちょろい。
criticalなところを突くというのは、
臨界を捉えることであり、
また会心の一撃(クリティカルヒット)でもある。
要は、スレスレを突くことだ。
言うまでもなく、
criticalとはcalumny(中傷)ではない。
かといって、
タブー視されている物事を疑わないわけではない。
中傷でもない。
タブーを疑わないわけでもない。
ということは、
いい塩梅を狙う必要がある。
知っているものは掘り下げ、
知らないものは知らないと言える、
素直かつ勇気のある態度と言えばよい。
もっと主観的に言えば、
感情に優しく向き合いながらも、
どこかで必ず冷めた目線でいて、
面白がれるしカッコつけられる、
素直な天邪鬼と捉えられる。
逆張りだけなら頭が悪くてもできる。
素直さが根っこにある中でボケることは、
気配りが大前提。
現実解。
臨界にとどめるか、
限界を悪い意味で突破してしまうかは、
「勇気と知性」という両輪のあるなしで決まる。
これがないただの逆張りやバッシングは、
criticalとは天と地ほど異なり、
奈落の底に落ちていく態度。
boxcox.net、遠藤武。