「この人って元々カッコ良くて面白かったのに、
なんだか最近カッコ悪くなったなあ…」
ウェブ上でもそうでなくとも、
そのようなケースを掘り下げると、
決まって「仲間どうしやコミュニティどうしで群れて、変化がない」だけである。
要は「成長を辞めた人の井戸端会議」だからである。
群れてしまうと、集団内の平均値に追いやられて、
新たな切り口が出せなくなるためだ。
傑出する人は「群れない引きこもり」だ。
アーティストやクリエイターや起業家・事業家を自称する人や、
相応に名の通っている人が、
「平均値に染まる」状況に陥るケースを多々見かける。
最初は独自性がにじみ出たからこそ、
「真似しよう!」というフォロワーが出て来る。
そういう人たちが集まり、コミュニティが「なんとなく」出来てきて、
目先のルールや空気感やマーケティングに毒されて、
知らない間に平均からハミでることを悪しき風習にしてしまうのである。
自分を売るための最悪の方法として、
自ら独裁を敷いてタコツボに篭り、
生成発展できず自滅するということだ。
これはクリエイティブな分野に限らず、
誰もが注意しておく必要がある。
「えーっ、すごい!面白い!」
そんな感想をもたらす人やチームは、
必ず独自性がある。
独自性があるとは、
平均から思いっきり飛び出ることである。
統計学で用いられる正規分布に当てはめれば、
「3シグマ(99.7%)の区間外に出ること」
だと言い切っていい。
更に「傑出する人」は、
自分の世界に引きこもって自分を進化させ続けながら情報を発信し、
3シグマどころか6シグマの区間外にまで出続ける。
何よりも「自分の世界観を大事にしよう」と考え、
独自性を最後までつらぬくのである。
となると、自分の世界に籠り、
誰かと群れているヒマなどない。
現実解。
独自性や面白さとは、
「引きこもり続けること」から始まる。
SNSはその真逆で、
群れさせることが目的だ。
引きこもっても、
世界中の文物から学べる上に、
誰とでもオンラインで繋がれる。
堂々と引きこもることで、
然るべき知識や然るべき人と関わりを持てば、
おのずと傑出できるということ。
boxcox.net、遠藤武。