何も出来ず取り柄がないなら、ひたすら真似に徹する。

daily11 スモール分析。

「何かを成し遂げたいですが、自分には武器がありません。どうすればいいでしょうか。」

何もないなら、まずは真似だ。

義務教育の勉強しかり、

ビジネスなら既にうまくいっている人の真似然り、

ピン!と来るものなら何でもよい。

 

コツは、いったん我流を完全に捨てて、

真似する元ネタになりきることである。

中途半端に我流や自己主張を入れてしまうのは、

実力がない人が失敗し続けるパターンだ。

受験勉強で基本的な参考書1冊をボロボロになるまでやり込むことが基本だが、

それをせずに受験参考書の情報ばかりを得てしまう耳年増が失敗の典型例である。

これでは試験合格はおぼつかない。

そうではなく、何もわからない場合は、

1つ「これ!」と決めたらそれを即答レベルまで繰り返すのである。

受験の先にある教養や専門性や、

受験とは必ずしも関わらないビジネスもこれと同じであり、

原理原則になる基礎知識を徹底して即答レベルまでつけるのである。

原理原則を知ってしまえば、目先に惑わされることがなくなる。

 

ビジネスで言えば、

「欲しい!」と言ってもらうことがマーケティングの基礎でありカギだ。

商品やサービスが「欲しい!」と言われるように、

顧客の本音、集客の座組み、TTP(徹底的にパクる)といった下ごしらえを重ねておくことが、

すべてにおいて優先することであり、

実力発揮に必要である。

そうすればビジネスで失敗する率を激減できる。

これらはつまるところ、

受験英語で言えば基礎の単語や文法であり、

受験数学で言えば加減乗除や義務教育の数学だ。

この知識がない状態だと、大学受験の英語と数学は絶対に無理だ。

ビジネスや独立では、下ごしらえなしのまま進めると、

例外なく売れずに頓挫する。

仮に協力者を得て商品開発して幾らか売れても、

本音と座組みのTTPによる有機的なブラッシュアップが組み合わさらないなら、

ザルで水をすくうような集客や営業という、無理ゲーで終わる。

これは実力のつかないダメな勉強法と全く同じ現象だ。

 

デイリーレポートを読むほど勉強熱心であるなら、

何を先にやるかを含めて真似してほしい。

具体的に粗利率を上げたいなら、

今やっている粗利の低い事業をだましだましこなしつつ、

自分に有利なところから攻めるのである。

フリーランスや独立の場合も同じで、

自分が「強者」と一発で思ってもらえるところからニッチに勝っていくのだ。

そもそもフリーランスも独立も強者の選択なのだから、

不利な立場でくすぶるのではなく、

周りの偏差値が低く自分の偏差値が高い土俵で、

淡々と勝っていくことが最優先なのである。

ついうっかりこれを忘れて、

数の多いその他大勢を真似してしまい、

ずっと下請けに甘んじてしまう人は多い。

これは手順がおかしいと覚えておこう。

 

現実解。

成長と成功は少数派になることなのだから、

迷わず「先に成功している少数派のうち、自分が真似できそうな人」を探し出すことが先だ。

「TTP元がある」という状態に持ち込むことが、

真っ先に得るべき基礎力である。

 

追記。

とはいえ、大多数は何かを読んで徹底的にパクることすらしていない。

ということは、TTPできてしまえば、勝率が倍くらいになる。

そもそも本当のオリジナルというものは近現代にはない。

この事実を知っておき、

TTP元に自分独自の要素を0.1%だけでも織り交ぜると、

自分の土俵が確実に見えてくる。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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