群れないことが、実力発揮の最低条件だと暴かれた。

daily11 スモール分析。

当たり前すぎる事実だが、

群れない人はそもそも実力があるから、

向こうから「ぜひお願いします!」と、

決断した上でやってくるので、

いちいち群れずに済んでいるのである。

 

この逆で、実力のない人は、

「群れてしまい、肝心の実力はスカスカのまま」

という状況である。

実力がないとは、決断できないことであり、

群れていると決断が鈍る。

データ分析のために有識者・関係者にインタビューしたり、

仕組み化のために経営者さんと徹底して実情を掘り下げることが多々あるが、

これは群れていては絶対に成り立たない。

決断を伴うためだ。

 

昔からたびたび、

群れて決断できない状況は起こってきた。

安土桃山時代の小田原合戦に際した、答えの出ない会議の「小田原評定」は、群れて決断できなかった。

19世紀初頭のナポレオン戦争を後始末するウィーン会議を皮肉った「会議は踊る、されど進まず」も、群れて決断できなかった。

局所的に見れば仕方がなかった要素もあるが、

大局的に見れば仕方がないでは許されない。

決断ができなかったばかりに死んでしまうとか、

決断ができなかったばかりに落ちぶれてしまうというのは、

あまりにももったいない。

 

また、昨今起こる不祥事やスキャンダルも、

「関わるべきでない人と関わらない」

と決断しきれず、ダラダラと群れるから起こる。

気だるい飲み会のような群れ方で酔っ払うと、

そもそも自分軸など薄まってしまうのだ。

不祥事後の見苦しい弁明はすべて、

群れて悪酔いして本性が暴かれたと思えばわかりやすい。

 

現実解。

群れないことは、それだけでブランドであり、

実力発揮の最低ラインだと覚えておこう。

ブラックジャックが群れているとか、

ゴルゴ13が群れているのは、

そもそも想像しづらいよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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