極論には、背景や知性や行動が全部出るため、マーケティング的に面白い材料。

daily11 スモール分析。

SNSや動画で、極論を多く見るようになって久しい。

作家や文筆家に、誰も言わないけど「あるある!」と頷いてしまうような極論は数多くあるが、

極論にはその人の背景や知性や行動の履歴が丸々出てしまう。

これはマーケティング的に面白い材料だ。

 

これはすごい!という言説として成り立つ極論には、

「この人はそうとう研究してきて、既存の説の穴が明らかに見えているんだな」

「この人はすごく悩んだ果てに、敢えてシンプルかつ気迫のあるように表しているんだな」

というような、血の滲みが透けて見える。

実力がある人の発言は、決まってこのような具合だ。

特に若い時期から、理系文系問わず、国籍問わず、ビジネスと研究を問わず、

いろいろな分野や文化やスケールに揉まれ、多様性を腹落ちした人に多い。

このような言説を、自分なりに磨いていけば、おのずと勝てる。

 

逆に、薄っぺらい人の極論は、

「あちゃー、そもそも知識不足や誤解や誤読を放置しているな…」

「経験が足りていないのを背伸びして誤魔化しているんだな…」

という、基礎知識不足と経験不足が目立つ。

受験だけ、ビジネスだけ、特定分野だけ、日本だけ、多様性がない、スケール感が中途半端か小さい、

美辞麗句を偉そうに並べ立てる割に基礎知識がない……というフェイクである。

このような言説もどきは、常に上位互換を狙って行けばよい。

 

現実解。

匿名・実名関係なく、薄っぺらい極論が出てきているが、

一番わかりやすいのは「日本の特定業界でしか通用しない物事」だ。

マーケティングとして捉えると、そこにチャンスが眠っており、

こちらが知識と経験をつけて淡々と判断し上位互換してしまえば、

良貨で悪貨をぶっとばせるのもまた事実なのである。

 

追記。

ビジネスモデルでも「これは流行っている極論だけど、そもそも薄っぺらく、これ以上は伸びないな」というものがあり、

上位互換することで、独自の市場を広げることができるのは、基本中の基本。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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