個人の成長しかり、組織の成長しかり、
格式や社格が上がる素直なケースもあれば、
成長したもののかえって頑固になり格式も社格も下がるケースがある。
この差は極めて単純で、
ストレッチ(伸長)せずに狭いタコツボや過去の栄光にすがって、
文字通りあちこちが凝り固まってしまうことが原因なんだよね。
要は不自然な分不相応で自滅してしまうのだ。
分不相応のケース。
せっかく売上が大きくなって可処分所得も時間も増えたのに、
立ち居振る舞いが残念で変に群れて勉強不足においやられると、
その個人はいくら目立とうともあっという間に格式が下がり、
本物の実力者からは完全無視されてしまう。
せっかく上場して資金力も知名度も上がったのに、
取引先をぞんざいに扱ったり、売上の取り方が下請け的だと、
その組織はいくら目立とうともあっという間に社格が下がり、
本物の実力者からは一発で嫌われてしまう。
そうなってしまった個人や組織ほど、
無駄に目立つ広告塔のようなことを強いられ本末転倒になり、
二言目にはねちっこい言い訳や誤魔化しが多発し、
そのうち訴訟チラつかせが出てきて、
自分の実力を誤魔化す悪循環に陥る。
まず成長したところまでは良いけれど、
嘘やごまかしや素直ではない部分が混ざって群れると、
その嘘を更に嘘で塗り固めることになる点に注意しよう。
現実解。
だいたいの失敗は、柔軟性がなくなることに起因する。
過去の栄光はとても大事だけれど、
過去の栄光にとどまって柔軟性がなくなるのは、本末転倒だ。
体と同じで、ストレッチ(伸長)が足りず柔軟性を欠くと、
守りに入ってしまうと覚えておこう。
限界やピークを意識するのなら、ピークアウトを恐れて凝り固まり守りに入るよりも、
たとえピークを過ぎてもコンスタントに活躍できる準備を先攻めしておけばいい。
boxcox.net、遠藤武。