キャリアビルドや独立のコースは、「メジャーな実力者」か「ニッチなコバンザメ」の二択。

daily11 スモール分析。

キャリアビルドや独立について多く聞かれることがあるが、

活躍や成功のために取るべきコースは、2パターンあると言って良い。

「メジャーな側で圧倒的な強みと付加価値をシンプルに出す実力者」か、

「ニッチな側で圧倒的な強みや付加価値を出すコバンザメに回る」だ。

 

前者は圧倒的な実力の突出であり、強いものが勝つということである。

後者はそこまで実力はないものの、最低ラインを超えながら淡々と勝てる要素を組み合わせて、独自の土俵で勝つことである。

どちらか迷ったら、メジャーに挑戦して堂々と負けて学んだあと、堂々とニッチを取ればよい。

というのも、メジャーな実力者は最初から有象無象も実力者も溢れており、

これ以上乗れない満員電車と同じで、勝てない者は勝てずにずっと蚊帳の外であるためだ。

 

この逆で、ニッチなコバンザメは、確実に勝てばそれだけ目立てる。

それどころか、結果としてメジャーを打ち倒してしまうことも多々ある。

VUCAの時代で先が読めないということは、少し前までメジャーだった立場が力を失い、

ニッチだった立場がメジャーになることに他ならない。

統計学やデータ分析や情報系は、とても地味で面倒な扱いだったが、この10年であっという間にメジャーになった。

経済学や商学は「学ぶものではなく遊びにいくための学部学科」扱いされていたが、データサイエンスブームや起業のメジャー化で意味付けが変わった。

法学は極めてメジャーな存在だったが、ロースクールの乱立で司法試験市場が薄まり、データサイエンスブームや起業との比較で地位が下落した。

 

現実解。

メジャーで勝つかニッチで勝つかは、いちど挑戦した上で自分で選べばよい。

メジャーな実力者として勝っているように見えて、実はニッチなコバンザメだった人は、少なくない。

特にITやデジタル化は、そういうケースだらけだと断言していい。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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