実力は、「かわいげ」に始まり「かわいげ」に終わる。

daily11 スモール分析。

「この人の話は本気で聞こう!」「この人は助けよう!」

と思ってもらえることが一番大事な実力であり、

それは「かわいげ」があると言い表せる。

 

「かわいげ」とは、

「理由のあるなしを問わず、何だかいいな」

と思ってもらえることである。

例えば「チャーミングだな」とついつい思ってもらえたら、

それは「かわいげ」だ。

もちろん、単に媚びることとは、根本的に異なる。

 

また、実力や実績がいくらあっても、

ずっと正論をふりかざし続けると、

「かわいげ」のない人に転落する。

「この人は嫌だな」は、

いくら実力や実績があっても、

実力がゼロどころかマイナスに転落する。

これはもったいない。

マネジメントにしても、

マーケティングにしても、

基本は実力や実績ではあるけれど、

何も持っていないなら「かわいげ」で攻めればいい。

むしろ何か持っていて「かわいげ」を出せるなら、

その人は確実に伸びていく。

ついつい、印象に残るためだ。

数多くの人は、

単に良い人や優秀な人に見られたいから、

単に美人やイケメンに見られたいから、

「かわいげ」のことなど全く気にせず、

論理の積み上げだけで過ごしてしまう。

 

その逆で、

「かわいげ」という論理の飛躍があると、

応援してもらいやすくなり、

かえって実力が発揮しやすくなるのだ。

プロ野球チームがずっと負け続けていても、

ずっとご贔屓にされていて、

そこから優勝するという現象は、

「かわいげ」が「応援しなきゃ!」と、

本音のエネルギーを集めたことによるものだ。

 

現実解。

トータルで見ると、

実力は言わずもがな大事だけれど、

「かわいげ」が実力に掛け算されることで、

実力は増えたり減ったりすると覚えておこう。

 

追記。

トータルの話だからこそ、

頑張り屋だと気付きにくいけれど、

実は気付きにくい不器用さも、

「かわいげ」のうちだと活かせば、

きっと肩の荷が降りるはずだよ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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