「この人の話は本気で聞こう!」「この人は助けよう!」
と思ってもらえることが一番大事な実力であり、
それは「かわいげ」があると言い表せる。
「かわいげ」とは、
「理由のあるなしを問わず、何だかいいな」
と思ってもらえることである。
例えば「チャーミングだな」とついつい思ってもらえたら、
それは「かわいげ」だ。
もちろん、単に媚びることとは、根本的に異なる。
また、実力や実績がいくらあっても、
ずっと正論をふりかざし続けると、
「かわいげ」のない人に転落する。
「この人は嫌だな」は、
いくら実力や実績があっても、
実力がゼロどころかマイナスに転落する。
これはもったいない。
マネジメントにしても、
マーケティングにしても、
基本は実力や実績ではあるけれど、
何も持っていないなら「かわいげ」で攻めればいい。
むしろ何か持っていて「かわいげ」を出せるなら、
その人は確実に伸びていく。
ついつい、印象に残るためだ。
数多くの人は、
単に良い人や優秀な人に見られたいから、
単に美人やイケメンに見られたいから、
「かわいげ」のことなど全く気にせず、
論理の積み上げだけで過ごしてしまう。
その逆で、
「かわいげ」という論理の飛躍があると、
応援してもらいやすくなり、
かえって実力が発揮しやすくなるのだ。
プロ野球チームがずっと負け続けていても、
ずっとご贔屓にされていて、
そこから優勝するという現象は、
「かわいげ」が「応援しなきゃ!」と、
本音のエネルギーを集めたことによるものだ。
現実解。
トータルで見ると、
実力は言わずもがな大事だけれど、
「かわいげ」が実力に掛け算されることで、
実力は増えたり減ったりすると覚えておこう。
追記。
トータルの話だからこそ、
頑張り屋だと気付きにくいけれど、
実は気付きにくい不器用さも、
「かわいげ」のうちだと活かせば、
きっと肩の荷が降りるはずだよ。
boxcox.net、遠藤武。