マーケティングがうまく行くか否かは、マーケターが頑張る前から決まっている。

daily12 業界知識。

今回は、マーケティングのドメイン知識。

ウェブサイトやSNSや広告運用を軸に、実力はさておいて、マーケターを名乗る人が増えている。

ここでシンプルに、マーケティングがうまく行くケースと、

マーケターが何をやっても失敗するケースを、

事実ありのままのベースで見ておこう。

 

下の図表の通り、

「〇:価値が明確にあれば工夫次第であっさり売れる」

「×:価値が薄いと、マーケターがいくら頑張っても売れないか、買い叩かれる」

というのが、ありのままの事実だ。

価値が薄い

価値がある

認知
あり

× 売れない
× 買い叩かれる

◎ 売れる

認知
薄い

× 売れない

〇 売れる見込み有
(座組みや施策が奏功)

率直に言うと、まずやるべきは「価値がある=お客様の成功という市場をセットする」という仕組みづくりだ。

独自商材の場合、価値があれば売れ、コンセプト次第で認知はたやすい。

マーケティングの本質は、市場づくりであり、市場があるから売れるのである。

この逆に、価値がなければ売上が立たず、利益も出ない。

この状態でいくら人を集めて認知させようと、価値がなければ存続できずに終わるか、低空飛行の貧乏暇なしで終わる。

価値があるという仕組みづくりの有無は、成長の有無なのである。

マーケティングをとは「欲しい!お値段おいくら?」と手を挙げてもらうことだが、その大前提は認知ではなく価値なのだ。

独自商材で価値があれば伸びて、価値がない場合は伸びない零細で終わるという、残酷なほどシンプルな競技だ。

全てがここにかかっている。

 

よくある悩みだが、独自商材をひっさげて独立したものの、

「広告を打っても、ビジネスモデルセミナーに百万円かけても、自分で作った商品が全く売れません…自分にはビジネスセンスがないのでしょうか…」

という人がいる。

これは、そもそも「欲しい!」と言われる価値が無いため、市場が存在しない。

この事実をありのまま認め、この状態を一日も早く脱することが全てだ。

 

私は「欲しい!」と手を挙げてもらうためのコンセプトから顧客の成功まで、

支援先の得意技をベースにして建て付けて知識を補強し、

少なく見積もっても国産高級車が買えるくらいの価格で複数回成約している。

この一次情報から言おう。

顧客の本音のお困りごとと、自分の得意技を掛け算すると、そこに市場価値が作られるのだ。

そして自ずと「欲しい!」が広がる。

これには例外がない。

逆に、コンセプトもサクセスもなく、市場価値が薄い物事は、

いくらマーケターが様々な手立てで運用させようと、売れない。

なぜなら「欲しい!」となる既存の市場価値を認知させる運用までが一般的なマーケターの得意技であり、

「欲しい!」となる価値やビジネスモデルを開発できるマーケターは、そもそも超少数派かゼロだからだ。

価値がない状態では、敏腕営業マンがいくら売らんと頑張り続けていても、売れない。

この価値の差がマーケティングの本質だと、ちゃんと知っておこう。

 

現実解。

まずは頑張ることをやめよう。

市場に刺さる価値が尖っていれば、

コンセプトだけで「欲しい!おいくら?」と聞かれるし、

「エバンジェリストさせてください!思い当たる需要先を紹介します!」と言われる。

そのとき、頑張りはいらない。

 

追記。

ここだけの話、ちゃんとコンセプトが刺さると、コンスタントに売れるし、協力先もリストもジワジワとあっさり集まる。

MVVのValue(価値・価値観)がそのまま体現されれば、自ずと売れていくのだ

 

追記の追記。

それでもどうしても売れないと悩むなら、

既に売れている類似商品のコバンザメ商法に徹する。

ご近所の市場を、ジェネリック医薬品のように取っていくことから始めよう。

売れる人のまねっこまねまねを、自分の横綱相撲の土俵に置き換えるのは、基本中の基本だ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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詳細は上記リンクを参照
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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