FP(ファイナンシャル・プランナー)と、FP&A(経営企画)は、実は似通っている。

daily12 業界知識。

FP(ファイナンシャル・プランナー=家計の計画)と、

FP&A(ファイナンシャル・プランニング&アナリシス=財務会計の経営企画)は、

名前と字面が似ているゆえに、ウェブ検索でさえ混同されることがある。

もちろんだが、これらは別物だ。

 

FPはFP技能士による、個人が生活するお金の計画であり、税金や保険や個人向け金融商品といった、小粒な話だ。

FP&Aは統計学やビッグデータや財務モデリングや、組織論やガバナンスやマネジメントを駆使した、企業の成長戦略と実行伴走という、大掛かりな話だ。

 

私は大学在学中に、第一線のリサーチファーム所属のリサーチアナリストの仕事を手伝わせてもらう形でその本質を知ったが、

自分でリサーチアナリストというマーケティングと金融をいいとこ取りする立場を得て、財務モデリングと統計モデリングの技術開発をサービスとして新規リリースし、

その上でSCMやマーケティング領域にも関わり、FP&AとBizDevとハイパーグロースに携わるという紆余曲折を経た。

 

これをありのまま見ていてわかるだろうけど、

模範回答通りに言えば「FPとFP&Aを混同するなど、そもそもありえない!」で終わりである。

理屈で言えば、まさその通りだ。

 

だが、虚心坦懐に共通点をみてみよう。

「個人または組織が、着実に成長していくための計画と実行」と言い換えれば、

双方に共通点が浮き出て、自ずと似通って来るのではないか。

収入(売上)を増やし、費用を妥当なレベルに抑えるというのは、ビジネスの基本だ。

専業サラリーマンの場合、1社からしか収入源がないから収入を増やすことは難しいが、アプリでもコンテンツでも執筆でもイラスト制作でも、売上を増やす手立ては個人の特技に応じてあるだろう。

このように共通点を見ていけば、

思わぬ突破口が開けることなど多々あるのである。

 

現実解。

抽象度を上げて、小粒にならずに大枠を捉えると、

ヒントにできる物事はいくらでもある。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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