教育を特徴づけている要素。
幼稚園・小学校・中学校・高校までの学校教育と、
塾や予備校などの教育産業に分かれる。
これがドメイン知識の基礎だ。
(大学教授は、研究職であるためここに含まない。また、専門学校や資格試験予備校、美大受験や音大受験は、ニッチゆえ含まない。)
いずれもレベルの高い人は、
どう頑張っても少なくなる。
そもそもレベルの高い人は、
より年収も社会的地位も高い、
他の仕事に就いてしまうためだ。
学校教育の場合、
都市圏か地方か、
公立か私立かによって全く異なる。
特に地方だと、
教員養成課程に行きたがる人は多々ある。
それだけ仕事が限られるためだ。
また、学校によって全く異なる。
すごく自由な私服の進学校もあれば、
やたらと厳しい自称進学校もある。
ちゃん事実をみていくと多種多様だ。
そのわりに、ごく一部を除くと、
一般的なサラリーマンである。
ちゃんと与えられたことを丁寧にやるなど、
従順さがあるなら、
学校教育は向いていると思う。
物事をつい疑う人や、
突出してしまう人は、
あまり向いていない。
「学校教育を教師の立場で変えてやる!」
と考えがちだが、
これは行政学の理屈から言って無理だ。
嘘だと思うなら、
行政学の教科書を1冊読もう。
官僚制組織について知ればよくわかる。
その上で言うと、
学校教育を担う教師はあくまで現業であり、
教育行政からは切り離されている。
教師は昇進しても文部科学大臣になれない。
もし教育を変えたいなら、
既存の教育など捨てて外側に出て、
新たな教育の仕組みを創るほうが早い。
教育事業の場合、
特にやることがなかった人が、
塾・予備校の講師や家庭教師として働く。
言うまでもなく、
その道が面白くて突き進む人もいるが、
残念ながらごく少数派だ。
また、難関大学受験について、
英語と数学が科目にある一般入試で合格すると、
大学在学中から高時給で家庭教師ができ、
年功序列で働く意味を疑うことも多々ある。
とはいえそういう人の大多数は、
そのまま進学や就職しちゃうけども。
そんなこんなで、
教育産業にはレベルの高い人は残らない。
そんな事実をありのまま指摘だけして、
悦に浸りたいのでは決してない。
そんな悪趣味は、SNSの名無しさんでもできる。
そうではなく、
ドメイン知識として知っておくと、
そもそも物事はスキだらけであり、
やり方次第で風穴を開けられるとわかる。
世の中はそんな癒着や膠着状態が溢れ、
常にノロノロしている。
そこでイライラするのか、
そこをチャンスにするのか、
自分で選べば良いだけの話だ。
せっかく切り掛かるチャンスがあるなら、
自分に有利に切り分けていって、
目の前を少しでもプラスに変えたほうが楽しい。
現実解。
思い切って土俵を変えたっていいから、
面倒ごとにグチグチ言わず、
面倒ごとそのものから離れたほうがいい。
ここまでのドメイン知識は残るから、
例えば富裕層向けにシフトするとか、
海外と日本をつなぐとか、
映像やアプリを駆使して学習指導要領を超越するとか、
できることはたくさんあるものね。
boxcox.net、遠藤武。