事業成長キャリアの本質:ゼロイチ×イチジュウ経験に、希少性も価値も集中する。

daily13 事実の直視。

サラリーマンとして事業をグロース(業績の成長)させた実績を出している人は増えてきたが、

(1)事業開始から1〜2年経って5億円や10億円など軌道に乗ってから加わり、年売上高で50億円から100億円やそれ以上のグロースに関わった(イチジュウ[1→10]のみ)

(2)事業スタート前のゼロイチの段階から関わり、年売上高で50億円から100億円くらいまで急速なグロース経験をした(ゼロイチ[0→1]、イチジュウ[1→10]の両方)

この2つは全く意味が異なる。

(断っておくが「ゼロイチのみ」は成長がないため、ここには加えない。)

 

まず(1)は結構お目にかかる。ゼロイチ段階を経験していないので、ニッチさは薄まる。イチジュウは現場のオペレーションを回せる人が重宝され、データ分析や戦略は必ずしも必要とはならないため、知的体力は不要だ。

最近だとCFOやCMOを引き入れるケースもあるが、その場合は他でCxOとして生きることができる。そうではない現場のオペレーションがメインだった人は、大半は独立したあと「元〇〇!」「元外資金融!」「元外資コンサル!」というように、社名や業界をカンバンにして講演するようなビジネスモデルに終始する。

「5億円や10億円を、100億円まで伸ばした」は、大多数の企業にとっては「へーすごいね。でも、うちに関係あるの?」にとどまり、講演しかできないというのが事実だ。

 

いっぽうで(2)はほぼお目にかからない。私は偶然の偶然でこれを経たのだが、信頼できる転職エージェント複数から激レアだと聞いて「やっぱりな」と実感した。

事実、これに加えてFP&Aがあり、かつリサーチアナリストとして大きい企業群を行き来し、統計学で新規サービスを作ったとなれば、事実を並べてストーリー立てするだけで強みをわかってもらえる(わからない人は実力不足だから関わらなくてよろしい)。

サラリーマン時代の社名など出さなくてもデータ分析や仕組み化は成り立つ(隠す気などゼロなので聞かれた場合は当然出している)から、仮に独立した場合、ゼロイチも、イチジュウのグロースも、自分で価値を作り出せばいい。

 

現実解。

「イチジュウ」単独は、現場を回すことがメインだから、知的体力のいらない営業マン側の人と合致しやすい。

「ゼロイチ」×「イチジュウ」は、知恵と知的体力と市場選びがモノを言う。

 

追記。

イチジュウを超えたジュウヒャク(10→100)は、M&Aや広告が大きく関わって来るため、ハードルは更にグッと下がる。

なぜなら、個別的に対応できる代行業者が大小問わず数多くいるから。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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