「資本主義を学ぶために、株式投資して労働者目線から離れてみるといい」
このようなことを言い出す人がわんさといるが、そろそろおかしさに気づこう。
資本主義とは、自分の強みを徹底的に活かして「じぶん市場」をつくり、そこにレバレッジをかける投資のことであるのだから。
ストラクチャード・ファイナンス(仕組み金融)という分野があるが、これはまさに強みを活かし、キャッシュ・フローを継続的に生み出す「仕組み」である。
私は、船舶投資向けのストラクチャード・ファイナンスについて、統計モデリングと財務モデリングと市場分析により案件の投資価値を評価する「仕組み」をゼロから作り事業化して売り歩いたが、ここには2つの「強み」を挙げられる。
・船舶投資のストラクチャード・ファイナンスは、一定規模以上のキャッシュ・フローが継続的に出る「強み」がある
・投資価値評価は、統計モデリングや財務モデリングや市場分析から事実を測って関係者を行動づける「強み」がある
この2つに向け、サービスを丁寧に作り込んだため、当時の所属先の強みと掛け算が可能だった。
今の私は「仕組み化」と「執筆」を手がけているが、上に示した事業のゼロ立ち上げの実績に、アナリストとしての実績から、
FP&Aと組織ゼロ立ち上げ、急成長の実績・複数の最大手企業の戦略立案…といった強みまでを束ね、「じぶん市場」が出来ていると言っていい。
この掛け算があり「ゼロから売上高兆円までの1桁ずつの経営目線」を一次情報で把握したので、独立ができると踏んだのだ。
この真逆で、一般的にイメージする「投資」の代表格である株式投資や金融商品は、自分以外の誰かが作った手段ゆえ知識不足という不利を強いられる。
また、いわゆるコンサルティング事業で独立する人は多いが、その人が小粒なのは、自分以外の誰かが作った手段ゆえ知識不足という不利を強いられる。
(後者の場合は「ゼロイチから売上高兆円までの1桁ずつの経営目線」を持てずに不利を強いられるためであるのも痛い。最もそのレベルまで達すれば、いわゆるコンサルティングは天高く見下ろせる立場だが。)
資本主義をしっかり使いこなすには、単に既存の仕組みにのっかるだけでは意味がないため、独自の強みを形にすることが真っ先に大事だと覚えておくといい。
現実解。
これは意外に指摘されないが、それだけみんな不利な道を歩んでいるということだ。
追記。
特に資格がなく、学歴や職歴の具体的実績もない状態で「コンサルティング」「金融」「投資」を名乗っている場合、その人は英弱数弱で毛並みが悪く不利な背景を強いられている可能性がとても高い。
ボックスコックスネット、遠藤武。