ビジネスでも勉強でも、ついつい競争に駆り立てられる人は多い。
だからこそ一番大切なこととして言い切っておくが、
すべての競争の本質は「自分との競争」である。
競争の筆頭格と思われている大学受験でさえ、
既に模範解答を回収するという攻略法があちこちに知れ渡っており、
「自分自身の事実をありのまま見定めること」がスタート地点だと定式化されている。
また、そもそも他人との競争に駆り立てられて勝ち誇ったところで、
結局は既存の価値観の踏襲どまりであり、独自の価値を作れず行き詰まることなど多々ある。
もちろん模範解答の回収はとても重要だが、模範解答では出せない切り口や本音が未来を面白くするのである。
模範解答だけでは深みのないルーチンワーカーどまりに陥り、AIの餌食にされて終わってしまう。
「考える葦」である人間としては、吹けば飛ぶような自分の弱さを他人と比較されてしまっては、退屈極まりない。
他人と競争したところで、ゼロサムゲームに追いやられたり、既存の常識を押し付けられたりと、そもそも不毛である。
であれば、自分との競争に徹し、自分の基準で良し悪しを定め、そのレベルを底上げしていくほうが健康的だ。
現実解。
自分の強み弱みは、感受性が鋭い人ほど自分で気づけるから、堂々と自分と競争したほうが結果としてレベルを高くできる。
何より、気づいて行動していくことは、失敗を成功の過程に出来るし、負けを勝ちの糧に出来て、面白い。
ボックスコックスネット、遠藤武。