リサーチアナリストという仕事の本質は、執筆と統計学である。

daily13 事実の直視。

私はファーストキャリアを、リサーチアナリストとして過ごした。

今だからストレートに言うと、私がリサーチアナリストを選んだ理由は「執筆できて統計学(これに関わる数学)の研究をお金に困らない形でしたい」という思いだけだった。

アナリストになった瞬間、本質的に執筆も技術開発もビジネスもこれから先やりたい放題だと直感していたが、今その通りに動いている。

 

リサーチアナリストの仕事に就けたのは、世界最大手の調査・指南を行う会社に在籍する師匠に大学在学中から師事できたゆえ、結果的に引っ張り上げてもらったまでが事実だ。

アナリスト自体、アカデミックスキルがあると非常に役立つが、大学が少人数でリベラルアーツを軸に理系文系すべて専攻可能な形で研究者を養成する場だったゆえ、そのブーストも得られた。

 

私が過ごしたのは海運分野だが、海運とはイギリスや北欧やギリシャを軸とした、投資額と格式が高い分野であり、

元来よりアナリストの洞察が求められ、多岐にわたる顧客や関係者から信頼される商習慣があった。

 

今だから正直に言ってしまうと、はなっから海運業界に興味を持つことなど全くなかったが、その後のキャリアも独立した今も結果的に恩恵を受け続けている。

というのも、海運分野は重厚長大であり、データ分析と執筆の要素があちこちにあったためだ。

鉄鉱石や石炭や穀物を輸送するバルクキャリア、原油や石油製品を輸送するタンカー、コンテナに積まれた貨物を運ぶコンテナ船が、海運分野の代表格だ。

これらはアナリストとして見れば、インタビューやデータを通じて世界の実体経済を読み取る、とてもダイナミックな領域だった。

単に日々の仕事で船を扱うだけだと、どうしても見えないところがあるため、アナリストの洞察が欲されるのである。

 

具体的にリサーチアナリストとして行ったのは、以下の仕事である。

・バルクキャリアの運賃市況に関する統計的予測とその精度向上(多変量解析・市場関係者インタビュー)

・バルクキャリア、タンカー、コンテナ船、自動車専用船、LNG船の統計的価値評価の技術開発(ヘドニックアプローチ)・会計的価値評価の技術開発(財務モデリング)

ダイナミックな領域と書いたとおり、運賃市況について統計的予測で未来像を打ち出し、

1隻20億円から200億円くらいの価格である船の投資対効果測定や時価評価を行うのだ。

規模が大きいからこそ、リサーチアナリストの洞察が珍重されるという点は、論を待たない。

 

最大手の日本郵船や商船三井や川崎汽船であっても、1社が1隻の船を現金一括で買うことはない。

荷主である大手製造業や大手エネルギー会社など複数のプレイヤーの需要があり、確実にお金の流れ(キャッシュフロー)が見越せるから、リスクヘッジも兼ねて複数の金融機関が融資を行うのだ。

その影響は、海運会社から資源・エネルギー会社、それらに関わる総合商社、日本銀行やメガバンクやリース会社などの金融機関まで、とても重厚長大である。

キャッシュフローを根拠に融資が行われるが、だからこそ投資価値評価や、その根拠となる運賃の予測が重要なのである。

 

現実解。

リサーチアナリストの統計予測や財務モデリングは、FP&Aに転じて、そのまま役立った。

市場分析は、マーケティングからゼロイチ急成長リードの上で、そのまま役立った。

人と対話するインタビューは、人材採用や組織マネジメントの上で、そのまま役立った。

 

追記。

リサーチレポート執筆は、そのまま紙媒体の長期連載と単行本に化けている。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・一定規模以上のオーナー経営者向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2025年2月に60回を超え、同誌の単独連載回数の記録を更新中。単行本執筆中)

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