仕事をする上で一番突破が容易な壁は、知識格差の壁である。
知っていたか知らなかったかで、生涯賃金や収益性が、
数千万円や数億円やそれ以上の差になる基礎知識などたくさんある。
私は、ファーストキャリアで某業界の投資案件向けデューデリジェンス事業という、比較的重たい事業を立ち上げたことがある。
これは右も左もわからなかったとき、統計学や会計学の1冊3000〜4000円くらいの基本書を10〜20冊かそこら読んだことがスタート地点だった。
そのおかげで、おおよそ10万円程度の知識への投資が、1年以内に時価総額2千億円規模の投資価値を評価するに至った。
これは、大学卒業後数年で果たせた内容のレベルであり、気を衒ったことは一切していない。
直感に反するかもしれないし、あっけに取られる人もいるかもしれないが、たったそれだけでビジネスが出来てしまうのだ。
とはいえ、立場や分野によっては専門書を何十冊も読む必要などないだろう。
もっとシンプルに、日商簿記3級から入ったり、マンガでわかるビジネス書でも構わない。
ちゃんとした人が作った動画でも構わない。
最初は年収が数万円すら変わらない程度かもしれないが、それでいい。
知識不足をなくすハードルは、自分からどんどん下げていいのだ。
たわいも無いレベルの知識の積み重ねが、そのまま結果につながることなど多々ある。
取引先Aとの会話で得た内容を、取引先Bのために役立ててあげるように、たわいもないレベルの知識を目の前の人に役立てるのだ。
この気遣いは立派な作戦であり、「困ったときの〇〇さん」という立場を得られると、強い。
現実解。
難しく考えなくていいから、迷ったら知識だけは集めておこう。
その壁を超えるだけで、年収が上がるし、中長期的に見れば知識を蓄えていくことが、そのままキャリアに化けることなど多々ある。
究極的に言えば、仕事とは「知識という巨人の肩にのっかる」ゲームなのだ。
ボックスコックスネット、遠藤武。