私はよく「勝ちパターン」という言葉を使うが、
その横展開だけで実力を発揮し、
壁を超えて楽勝できるためだ。
独立している場合は、勝ちパターンが全てである。
勝ちパターンがない・見えない場合は、
そもそもビジネスが失敗続きの壁に阻まれ、
得意技どころではない。
この壁はよくある話ではあるが、
つまるところ毎年変わりばえしない売上高や利益の壁を超えるには、
「行けそう!」感のない社内の顔ぶれや、
社外で普段関わっている人を、
根本的に総入れ替えして、
強引にでも勝ちパターンに行き着くしかない。
これと並行して、
普通にしていては会えない人の書いた、
本に頼っていくことになる。
それだけ勝ちパターンは壁を超えられるから尊いのだ。
同様にサラリーマンの場合も、
勝ちパターンが全てである。
もっともサラリーマンの場合、
勝ちパターンは会社が用意しており、
所属先の勝ちパターンでキャリアが決まってしまう。
これはサラリーマンの誰もが感じる壁だ。
平凡な多数派の企業では、
サラリーマンが勝ちパターンを作ることは一切ない。
勝ちパターンを作れるほどとびきり優秀な人は、
平凡な企業になど入って来ないためだ。
仮にまかり間違って入社し、勝ちパターンを作ろうものなら、
その人は社内で集中砲火を浴びて辞めさせられるか、
あっさり独立してしまうかの2択だ。
例外的に、20代や30代を子会社の社長に据える、
メガベンチャー(あるいは総合商社)のケースもあるが、
これはそうやって価値を伸ばす勝ちパターンがすでにあるゆえであり、
とびきり優秀な人に活躍してもらう売上も利益率もキャッシュも、
それを支えるセンスも確保しているためだ。
あるいは、新規事業を作っていく覚悟のあるコンサル会社もこのうちに入る。
それだけ壁を取り払う勝ちパターンがあるのだ。
とすれば、勝ちパターンを作って横展開していくことは、
根本的には当事者意識の話に行き着く。
「うちの社員は優秀ではない…」
そう言いたくなるのは、
とびきり優秀な社員は入社しないか、
求める職種にいないというまでが原因だ。
であれば、
少しでも素直な人を採用することが全てであり、
会社の体制全体に当事者意識をルール付けして組み込むだけで楽勝できるのだ。
これはテストに出ない、絶対踏襲すべき勝ちパターンの発想だ。
多数派は、自分だけの発想では、このような答えに行き着けない。
現に私もサラリーマン時代に2つのゼロ立ち上げを経験したが、
今だから正直に告白すると、
読書で先回りしておいたおかげで、
多数派よりも強烈にプラスを作る経験が出来たと実感している。
もちろん過程に失敗もあったが、
本当の意味でプラスを作るとは、
当事者意識だと腹落ちできた。
現実解。
独立して初めて、経営者の方々と真の意味で同じ目線が持てたが、
独立した瞬間に、更に目線を上げる指南という、勝ちパターンの横展開が発動した。
サラリーマンは辞めれば終わりだからこそ、当事者意識だけで動いていた過去の自分に、心底助けられている。
ボックスコックスネット、遠藤武。