お金の壁を超えるには、富裕層に好かれる発想を知る。

daily14 壁。

私はいわゆる営業マンを務めたことは一度もないが、

「船舶投資」というお金持ちが集まる分野でデューデリジェンス事業を手法から作り、

金融機関から、お金持ちである船のオーナーまで、多様なクライアントに恵まれた。

 

取り扱った船はバルクキャリア・タンカー・コンテナ船といった貨物船で、

どんなに安くとも1隻20億円くらいの価額だった(高いもので200億円くらいだった)。

これについて統計的品質管理の応用手法と、キャッシュフローモデリングの2つで、時価を算出していた。

 

今だからこそ素直に言うが、

金額の大きいアセットを扱い、お金持ちの本音が当時見えたのは、

とても有意義だった。

ファイナンスという分野では、不動産と船舶と航空機は似たものとして区分され、

評価手法が技術的に似てくる。

その事実もさることながら、

船のオーナーの実情とはいわゆる富裕層ビジネスであり、

ゆえに考え方や人の性質も似通ってくるのだ。

これはM&AやPEファンドにも近しいところがある。

単なる営業マンでは関わることはできないし、

格式の低い自称コンサル野郎も立入禁止。

格式のある富裕層の発想が必ず求められる。

 

現実解。

結局のところ、富裕層に敬意を持って好かれることが、ビジネスで成長する早道だ。

船の業界は大規模な企業と富裕層オーナーが混在しており、

営業しかできないヘナチョコな営業マンは皆無だった。

そんな空間で、営業マンではないのに営業成績を上げたどころか、

自分で作った統計モデリングと財務モデリングのサービスが飛ぶように売れたのは、

考えるだけでなく、ちゃんと好かれたからだと即答しておこう。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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