ビジネスの関係で「仲良くなってからやりましょう」というものがある。
あなたが一番最初の段階で、何も実績がない完全ゼロの状況ならさておき、
一定以上の実績と実力というイチがあるなら、これは時間の無駄と気づけるはずだ。
実績と実力があるということは、
「すごい!欲しい!」となる継続的なお客様がある、
プロということだ。
プロの仕事として、
お客様に成功を送り届ける過程と結果は、
うっとりするほど美しい。
そこにお客様は対価を払い、
「ぜひまたお願い!」
と即答してくれるのだ。
そんなプロの仕事の結果として、
仲良くなって食事に行くことは、
私は否定しない。
その逆で、いちいち仲良くならないとダメだとか、
グルメレポーターでもないのに食事をすることがメインになっている場合、
それはまだプロの仕事ができていないということだ。
要は、順序が完全に逆なのである。
プロの目安を述べよう。
何かのプロであれば、その人にどれだけ実力があり、
その人とどんな仕事ができるかは、自己紹介の内容で想像できるはずだ。
これがプロの下限である。
プロであるなら、自分が成功を贈り届けられるお客様の要件(ペルソナ)を必ず定義している。
自分のお客様候補かどうか、
候補となる方と強い繋がりを持っているかどうかは、
要件に照らしてしまえばあっさり判断がつく。
それゆえ、プロは「仲良くなってから」とか「食事」という選択肢は出てこない。
相手にも自分にも時間のムダを負わせてしまうためだ。
無論、うまく行っていると紹介とリピートが生じるから、これすら意識することもないが。
現実解。
いきなり仕事の話ができる側に回り、仕事で感動してもらおう。
そうではない段階は、まだその他大勢だと事実をありのまま認めよう。
時間をムダにしない態度を貫くプロは、厳しいように見えて、本当は優しい。
ボックスコックスネット、遠藤武。