本とは、それ自体が「マーケットレポート」なので、
読む価値のあるなしをひとつひとつ気にするよりも、
その本が書かれた経緯や、その本の売れ行きに、
それぞれ丁寧に価値を見出すと良い。
どんな暴論の書かれた本だろうと、
どんなに稚拙な内容の本だろうと、
それがもし売れているのならば、
そこに何らかの市場があるということだ。
「悪書が良書を駆逐している」
というあなたの嘆きがあるとき、
その市場にチャンスを感じ取っているのである。
嘆きが出るということは、
その分野に一家言を持っているのだ。
それならば、現状で何に負けているか、
現状でどこが勝っているか、
現状を更に良くするためには何が必要か、
といった要素を探り、成長の糧にするのである。
マーケットレポートとして徹底活用するのならば、
悪書だろうと良書だろうと一切気にせず、
読んで血肉にすればいいんだよね。
..遠藤武