マーケットレポートとは、
特定の物事(主に市場)が現状でどのようになっていて、
その物事が今後どのように推移していくか、
流れを描写した成果物のことである。
株式市場や商品市場に限らず、
プレイヤーがひしめく市場を仮定すれば、
どんな書き物もこの要素を持っている。
欲しい情報によっては、
女性ファッション誌も、
芸能ゴシップ誌も、
マーケットレポートになりうる。
マーケットリサーチを定性的に行う際、
あらゆる物事に関係性を想定し、
その背景に何があるか、
関係者がどのような意図を持っているか、
何を明確に書き表しているのか、
実は何を明示していないのか、
噂と事実はどう違うか、といった材料を、
複数の本や記事や、
場合にによる事実関係や、
知識から探れれば良い。
思いのほか、そのように洞察している人は、
そう多くないのが事実だ。
現実解。
知識と日常の掛け算で、洞察を引きずり出せる。
要は市場にしても組織にしても業界にしても、
何らかの仕組みが仮定できるということ。
マーケットレポートが洞察や知見として機能するのは、
世の中は仕組みの根拠となる知識のカタマリだからなんだよね。
追記。
特に「人の動き」を反映した書き物は、マーケットレポートとして刊行されていなくとも、市場を見通す価値がある。
..遠藤武