大学での学びと仕事。

daily3 解釈。

「大学での学びは仕事に役に立たない。大学生はバカばかり」

そのように吹聴する人は少なくないが、これは本人とその周りにバイアス(偏り)がある。

要は、大学で飲み会やサークルに明け暮れており、知り合う大学生もその程度ということである。

現実解。
大学生であれば全てレベルが高い、と言うつもりは微塵もない。そこに階層もバラツキもある。
また、誰か一人の経験で見ることが出来る大学生のサンプルには、必ずバイアスもある。
まずそれを忘れてはいけないからこそ、取りこぼしの内容に漏れなく重複なく網羅するのである。

ロジックを重視するコンサルティング会社出身者が、
なぜか上記のロジックを無視して大学生を論評しがちだが、
無視されているこのロジックの出典は、他ならぬ「大学で学ぶレベルの統計学」だ。

世界共通のレベルの仕組みを持つまともな大学であれば、
読む・書く・プレゼンする・議論する・調べる・懐疑する…というアカデミックスキルを徹底して鍛える。
その過程で、バイアスがないように漏れなく重複なく調べ尽くすことが、明確に求められる。

言い切ってしまうけれど、この課程が学部1年生に無い大学は、正直なところ大学だと言えない。
また、これはハードな知的生産であり、コンサルティング会社含む仕事で行うことの上位互換だ。

この知見を後から鍛えるには、
「目の前の物事を疑いながら、知識を仕入れる」ということを重視するといい。

バイアスを自分で気づいて減らし、ずっと成長していく基礎が、
大学の学費に200万円から500万円投資した際のリターンなんだよね。

boxcox.net
遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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