「大学での学びは仕事に役に立たない。大学生はバカばかり」
そのように吹聴する人は少なくないが、これは本人とその周りにバイアス(偏り)がある。
要は、大学で飲み会やサークルに明け暮れており、知り合う大学生もその程度ということである。
現実解。
大学生であれば全てレベルが高い、と言うつもりは微塵もない。そこに階層もバラツキもある。
また、誰か一人の経験で見ることが出来る大学生のサンプルには、必ずバイアスもある。
まずそれを忘れてはいけないからこそ、取りこぼしの内容に漏れなく重複なく網羅するのである。
ロジックを重視するコンサルティング会社出身者が、
なぜか上記のロジックを無視して大学生を論評しがちだが、
無視されているこのロジックの出典は、他ならぬ「大学で学ぶレベルの統計学」だ。
世界共通のレベルの仕組みを持つまともな大学であれば、
読む・書く・プレゼンする・議論する・調べる・懐疑する…というアカデミックスキルを徹底して鍛える。
その過程で、バイアスがないように漏れなく重複なく調べ尽くすことが、明確に求められる。
言い切ってしまうけれど、この課程が学部1年生に無い大学は、正直なところ大学だと言えない。
また、これはハードな知的生産であり、コンサルティング会社含む仕事で行うことの上位互換だ。
この知見を後から鍛えるには、
「目の前の物事を疑いながら、知識を仕入れる」ということを重視するといい。
バイアスを自分で気づいて減らし、ずっと成長していく基礎が、
大学の学費に200万円から500万円投資した際のリターンなんだよね。
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遠藤武