知識と行動を掛け合わせることの重要性を、
何度もデイリーレポートで繰り返している。
これは具体的には、
「バラバラの知識でピラミッドを創る行動をする」
ということである。
要は、断片的な知識をそこらの小石のようにポツポツ横に並べるのでもなく、
専門知識だけを細長いレンガの塔のように縦に積んでいくのでもなく、
材料を組み合わせて、自分に有利な仕組みを創るということだ。
ポツポツ横に並べることとは何か。
断片的・基礎的な知識や経験を横に並べただけでは、
創ることを継続してカバーするには圧倒的に足りない。
もしかするとクイズや試験問題では活躍かもしれないが、
この場合、大多数の人が目をつける「常識」に気を取られ、
仕組み創りという発想がないまま終わってしまう。
圧倒的多数の人は、これに当てはまると言っていい。
この状態の人は、まず自分の専門知識や経験を創ることが先だ。
縦に積んでいくこととは何か。
専門知識や経験を縦に積み上げただけでは、
応用力を継続してカバーするには圧倒的に足りない。
もしかすると何らかの形で目立って活躍出来るかもしれないが、
この場合、自分だけが目をつけた目先の経験に気を取られ、
自分の現実を素直に読み取ることが出来ずに終わってしまう。
サラリーマンや資格職や伸び悩む中小企業経営者は、これに当てはまると言っていい。
現実解。
自分が楽しく充実してやってしまう物事を、
大地に突き刺さる電柱だと考えよう。
電柱をピラミッドの中心軸と捉え、
その周りに知識を積み重ねて、
ピラミッドを創るイメージが持つといい。
例えばあなたがキャリアに悩むサラリーマンであるなら、
転職市場やマーケティングやITやファイナンスや文学や数学の知識を、
中心軸である自分の専門分野の周りに、
足りないものから組み込んで動けばいい。
例えば売上と利益の増加を狙いたい経営者なら、
「今までやっていなかった取るべき行動」
(主にマーケティングとマネジメント)
を中心軸である自分のビジネスの周りに、
足りないものから組み込んで動けばいい。
骨太で安定した「△」の状態を想定するということである。
不安定な状態から逆算し、自分の考え方に不備があったのか、
マーケティングに不足があったのか、マネジメントに不足があったのか、
学びが断片的で、見るべき事実をすっ飛ばして動いていたのか…、
という具合に、単に今まで見ていた領域だけでは気づけなかったことが見えてくる。
想定に載せて、足りない部分が見えるというのは、
実は有利な状況を導く入り口なんだよね。
まずは素直に問題点を直視しよう。
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遠藤武