外資コンサルティングファームは人手不足なのに、
人材の質が低下しており、売りを立てやすいIT業界化。
日系コンサルティング会社は、
そもそも外資と似たことをやっているか、
そうでないなら根本的に毛並みの悪い営業会社。
いずれも大量採用・大量離職に寄ってしまっている。
現実解。
外資コンサルティング会社って、
新卒の若手が短期集中的に、
一般的に言って高めである報酬で、
仕事と箔を身につける場でしかないんだよね。
日系の金融系コンサルティング会社も同じ。
全社の会計システムの導入に並行し、
全社レベルのビジネスの改革を行う。
最近だと、AIやIoTを使った新規事業について、
戦略と座組みのプランを創るプロジェクトもある。
事業会社の海外子会社でウダウダ不合理なことを言っている外国人トップが、
実は本社で参画している外資コンサルティング会社のアルムナイ(出身者)。
こんな状況は、正直言っていくらでもあります。
鍛えるためにそのまま残ってもいいし、
鍛え切ったらそのまま他社に移ってもいい。
ただし外資コンサルはIT業界化しているので、
ずーっとシステムエンジニアや、
ずーっと業務フローを書く側や、
その延長線上の仕事しかできないというのは、
マネジメントの経験が得られないまま、
投資や経営分析の経験が得られないまま、
特定の筋肉だけ鍛えることになりかねない。
戦略コンサルティング特化の外資コンサルも、
出身者が増えすぎて、代行業者化が否めない。
これを避けたいなら、事業会社のFP&Aや、
スタートアップを創るポジションを、
複数回経験するというほうが、明らかに根本的に学べる。
この壁は、提案する側だけの経験だと絶対に超えられない。
また、日系の独立系コンサルティング会社では、
若手にとにかく営業ばっかりさせる毛並みの悪さが目立つ。
「中小企業経営者への安易な忖度や、安易なフランチャイズビジネスのような企画をやめない」
というスタンスは、本質が日本のサラリーマンによる日本の営業会社だからだよ。
この指摘は、日系の独立系コンサルティング会社からすれば、タブー中のタブーなのかもね。
そもそも出身者が「営業頼みの会社や業界はレベルが低い」と、
自分のことを棚に上げて自家撞着を言い出す始末だもの。
退屈しのぎに面接したけど、1次面接の面接官はイソイソしていて、
2次面接の役員は、コートをクシャクシャポイしながら、古臭くEQの低い圧迫面接に走っていた。
「日系独立系最大手のサラリーマンがこの程度なら、自分で仕組みを創って動いたほうが早い」
そう確信した、とても意義深い経験だった。
この一次情報から、コンサルティングという、
「日本語で明確に言い表せない物事」には、
僕は興味が無くなりました。
そもそも、マルチ商法の販売員も、婚活商材業者も、
等しくコンサルタントを名乗るんだもの。
もしコンサルティングやコンサルタントをどうしても名乗りたいなら、
せめてゼロから新規事業を創るか、外資スタートアップ立ち上げを経て、
毛並みの良い外資コンサルティングファームの弱点を補強する、
圧倒的で非常識な仕事を軽々こなす側じゃないとね。
現にそういう仕事は、強者が独立したら飽きるほどあります。
ただし、飽きるほどあるような仕事のために独立するのは、勉強不足。
もっと超素直になって、
「成長したい」「鍛えたい」という、
人間が本来欲求として抱える物事を通じて、
人間にしかない頭脳を鍛えるしかないんだよ。
それを自分以外の誰かと、シェアしていく以外にないんだよ。
立場で忖度するなんて、はっきり行って最低の行為。
「王様は裸だ!」とあっさり言える子供の目線が大事。
そんな苦言を飲み込める器こそ大事。
数学、統計学、コンピュータサイエンス、認知科学。
人文科学や自然科学や社会科学、工学や医療という基礎のはざまで、
基礎が組み合わせれば、色々な物事を仕組み化できるんだよね。
余談だけれど、リサーチアナリストのほうが、
圧倒的に希少価値が高いです。
上意下達のあるコンサルタントと比較になりません。
単独で行動を創って企画することが、
基礎に求められる故です。
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遠藤武