言い訳しない方法。

daily4 方法論。

「体調不良」「準備不足」「時間不足」。

これらを理由付けに使うのは、実は見苦しい言い訳だ。

苦しいのなら言い訳せず、
「良薬口に苦し」として飲み込んでしまい、
「知識のサプリメント」として治せばいいのである。

現実解。

どうしても体調が悪くなるなら、
交通機関ではグリーン車やスーパーシートに乗ったり、
タクシーを活用したりと、とにかく混雑を避ける。

それだけの投資で、メンタルもフィジカルも守れる。

準備不足と時間不足があるとしたら、
混雑を避けて有利な環境を創り、
その上で準備にも休息にも使える「空白」を捻出する。

ちょっとした工夫だけで、
知識をコンスタントに仕入れて、
行動につなげることが可能になる。

自分の場合。
独立した今となっても、リサーチアナリスト時代も、
ひたすらインプットとアウトプットする中、
この「空白」が準備不足と時間不足を埋めていると言っていい。

リサーチアナリスト時代を振り返ろう。

自分がまだ知識が浅いと感じていた20代前半の頃、
朝っぱらから読書も二度寝も徹底できる空間を確保するために、
新幹線定期券で大宮駅から東京駅まで通勤していた。

新幹線定期券は1ヶ月5万5千円くらいだった。
支給された定期との差額、自腹で1ヶ月4万円。
朝から好きなだけ新幹線の待合室で読書し、
ほぼ確実に座れる新幹線のシートでさらに読書し、
眠いなら新幹線で二度寝ができてしまう。

新幹線の車窓からは、
朝のラッシュでぎゅうぎゅう詰めの、
在来線のホームがよく見えた。

「混雑に疑いなく巻き込まれては、
学ぶことも身を守ることもできないし、
ちょっとした工夫なんて絶対に無理だ」
混雑側にいた事実に戦慄し、
たった4万円程度の自腹での投資に、
心底から幸せを感じていた。

差額の4万円を払ったとしても、
土日も祝日も関係なく、
新幹線で東京駅まで2駅で出放題だ。
八重洲ブックセンターにも丸善にも行き放題、
東京駅のデパ地下やホテルのラウンジにも行き放題だ。

 

その後、タクシーを使うようになった今でも、
メンタルとフィジカルを守ることは、
額面以上に莫大なリターンのある投資だと、
心の底から実感している。

新幹線定期券も、その価格も、
混雑しているか空いているかも、
単に断片的な知識でしかない。

言い訳せずに、事実を「良薬口に苦し」と飲み込んで、
その上で「知識のサプリメント」に持ち込んでしまう。

つまるところ、ちょっとした工夫の差でしかないんだよね。

boxcox.net
遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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