大学受験に失敗したが、立て直したい。

daily4 方法論。

堂々と、本当に行きたい大学や、

自分にふさわしいレベルの大学を受けなおそう。

就職でも独立でも、絶対にその選択肢が生きてくる。

 

ありがちな話として、

かつてのセンター試験や、今の共通テストなどに失敗し、

第一志望の大学(旧帝大・早慶レベルの、わかりやすい有名どころ)に落ち、

妥協して受けた地方国公立大学やマーチ関関同立レベルの私大に落ち、

滑り止めにも、そして滑り止めの滑り止めにも落ち、

最後に残ったFラン私大にしぶしぶ進学。

よく聞くパターンではないかと思う。

そんなときは、四の五の言わず、

第一志望の大学群を更に上にずらして受け直すか、

それと同等以上の海外の大学に進学する以外にない。

大学受験は、高校教師や、予備校や模擬試験といった、

教育産業の仕組みに騙されないようにすることが先決だ。

正直に言って、高校教師の圧倒的多数は、

大学受験で言えば「勝ったことがない組」だ。

予備校は、そもそも合格率など当てにならず、

成果の出方が非常に曖昧なままのサービスだ。

一般的な模擬試験の偏差値は、データの構造から言って、

統計学的に当てにならない要素が残っていると断言して構わない。

そもそも大学ごとに、出題傾向が全然違う。

出題傾向が全然違う物事を、共通化しようがない。

予備校が大学入試問題を作問しているケースが一部にあろうと、

それで全部の大学の出題傾向が共通化することにはならない。

そもそもレベルが高い大学ほど、自前の問題を、

誇りを持って創ってふるいにかけているから、

なおさら共通化などしようがない。

つまり、調査票の設計として、模擬試験による偏差値は、

前提が思いっきり粗雑なのだ。

プロならこの事実をきっちり指摘しよう。

統計的におかしいのではなく、

統計学のお作法から言って、

前提のシナリオ作りがおかしいのである。

A判定で落ちることのウラには、そんな事実があることを認めよう。

この真逆で、大学別・試験別模試(東大模試や共通テスト模試…)はすごく役に立つ。

出題傾向を揃えるという、調査票の設計の大前提に沿っているためだ。

作成者の本気度もさることながら、

サンプルとターゲットが絞られており、

統計学のお作法に則っている。

自分の人生なのだから、そのような大前提を知った上で、

事実に基づいて、自分のレベルは自分で選ぶ、

自己決定権を持つ必要があるのだ。

どうやったら自分がハードワークを楽しめて、

根本的な自分の成長につながるか。

ちなみに自分の場合はというと、

生まれ育った場所から、

少し北側に離れた地で、

一切馴染めず居場所が全くなかったから、

一人で元いた場所のお作法を意識して、

行動していたと言っていい。

青白い下町の子が多く、

変わり者をとことん許容する、

都内の谷根千で小学生時代を過ごしたのち、

そこから離れてずっと周りに溶け込めずにいた立場として言うと、

論点は常に前向きに結果を出し続けることにあった。

在学生や卒業生や人数の大小を見て、

少しでもその他大勢と感じた大学や、

自分が鍛えられないとか、

人生のどこかで天井を感じてしまうように、

投資対効果が悪いと感じた場は、

徹底的に回避した。

その他大勢か否かは、

大学受験の場合に限れば、

受験科目の数・質と偏差値で輪切りになる。

いっぽうで、大学ごとに出題傾向が違うという事実が残る。

一般的な模試の結果で輪切りにしても質問票がおかしいのだから、

統計的に見て意味がないと言葉なく感づいていた。

更に言えば、在学時のカリキュラムも、

卒業生の実績も、

何から何まで全く違う。

これらを束ねてストレートに言うと、

輪切りという概念がありながらも、

そこにはグレーゾーンがついてまとい、

その上で合格した直後にリセットボタンが押され、

輪切りという概念が消えてしまうのだ。

この矛盾だらけのグレーゾーンで妥協せず、

感づいた事実から言えること。

・不安なら、試験以前に出来るだけ早いうちに超基礎(高校受験や中学受験)から学び直すこと。

・合格を狙うなら、わかりやすい実績に絞ること。

・文系なら、絶対に数学や理科から逃げずコンスタントな成長を狙うこと。

この3つを守れば、

実は大学受験のハードルは一気に下がる。

その上で自分の場合は、合格した複数の大学から、

「なんでそっちに行かなかったんだ、おかしい」と、

あちこちから言われる選択肢を取った。

自分の進学先として、自分のレベルが10年後もその後も、

確実に上がり続ける場を当然のように選んだだけなのだが。

投資なのだから、至極当たり前の選択肢だった。

試験では誤答を選んだら不合格だけど、

人生では、敢えて多数派と異なる答えを選ぶ必要がたくさんある。

それはなぜか。

既存の誤答は、実は正答だったと証明し、別解が出来るからだ。

これは、仮説を立てて検証していく、学問のあり方そのものであり、

大学で学ぶアカデミックスキルだ。

実際の進学先でなければ、この視点は絶対に身についていなかった、

誰もが認める世界基準のスキルということだ。

ただし世界基準だと、

大学はすべて上方向に極端にレベルが輪切りにされたあとだから、

ペーパーテストでの下剋上が成り立たないんだけども。

 

スタート地点では言うほど輪切りにされていない、日本の大学受験。

この事実に、まずは感謝しよう。

機会の平等があるからからこそ、

工夫して基礎から楽しくやりなおせる本が毎年多く出ている。

それだけ学ぶことの尊さを知っている人が、

実力者に多いからなんだよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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詳細は上記リンクを参照
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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