目先と将来。

daily4 方法論。

目先の一挙手一投足とセリフに着目しよう。

それは、将来を創る自分の台本だ。

目先の台本を素直にしつこく変えるだけで、変わっていける。

 

現実解。

根本的なことを言うと、
そもそも自分の目先の一挙手一投足や発言を、
無理やりでも変えていないということは、
「現状維持を自分で選択している。」
というだけである。

「なぜ同じことを繰り返すんだろう…。」
そう繰り返し思い悩む人は少なくない。
私は立場上、そのような相談を受けることが多い。

そういう人は決まって、
「将来像を生々しく考えて創ることを放棄している。」
と言い換えても構わない。

もっとストレートに言い切ってしまえば、
変わる意思ゼロということである。

人にアドバイスを求めておきながら、
「そうは言っても…」「難しい…」
と、もっともらしく理由付けし続ける人がいる。

率直に言ってしまえば、
変わる意思に理由など一切いらない。
理由など全部後付でかまわない。
変わる上で必要なのは、
客観的で科学的な方法ではなく、
主観的で演劇的なシナリオづくりだ。
変わりたければ、変わるためのシナリオを創るか見つけ、
ひたすら台本を真似しつづければいい。
変わる上で「これだ!」という台本に乗っかればいいのである。

例えば、桃太郎が鬼退治しに行く上で、
「そうは言っても、鬼退治は難しい…」
と言いだすとは、さすがに想像しにくい。
桃太郎の鬼退治を、
業績向上や新事業や独立や転職になぞらえるなら、
きびだんごはどのような味や効能があり、
どのような正確のイヌ・サル・キジがいて、
その上でどのように勝ち筋が考えられるか、
そもそもこの場合の桃太郎はどういう言葉遣いをするか…、
という点について、生々しく「これだ!」という、
ピンと来るキャラクター設定をすればいいのである。

「そうは言っても、鬼退治は難しい…」
あなたはいつ消えるかわからない自分の寿命を使ってまで、
そう言い出す桃太郎になりたいだろうか。
あなたが小学校1年生で、学芸会で正統派の桃太郎を演じるとき、
そのようなセリフを、台本を無視して言い出すだろうか。

桃太郎から離れよう。
現実のシナリオで言えば、
変わるための意思決定など、
「何となく」だけで全く構わないのである。
鬼退治よりはるかにシンプルだ。
「何となく」面白そうだからプログラミングを学ぶ。
「何となく」面白そうだから自分でビジネスを創る。
「何となく」面白そうだから自分の企業を時流に乗せ改革する。
始まりは、たったそれだけでいいのである。

それでもどうしても目先から変われないというとき、
経験的に言える事実を知って、台本を壊す必要がある。
全く異なる世界の経験や感度がないままで40代に入ると、
目先の物事から無意識に離れられないという事実だ。
例えば、組織や業界の常識の中に閉じこもり、
口先で誤魔化すことだけがうまくなることが挙げられる。
そうなってしまい、独立して実績を出していても、
サラリーマンの腐れ縁を遺したまま、
テンプレート人生を歩む人は少なくない。
この場合、自分の口先から出てくるセリフや台本やシナリオを、
過去や他人に差し出すことをやめて、
現状の台本をぶっ壊すだけでいい。

桃太郎に戻そう。
「そうは言っても、鬼退治は難しい…」
そう言い出す桃太郎の役を演じているのだから、
さっさと壊して、本来の桃太郎を素直に演じればいい。

目先の台本を壊して書き換えて、
そっくりそのまま将来につなげていくのである。

もうしつこく言わなくてもわかるかもしれないけれど、しつこく念のため。
目先を書き換えて、しつこく将来につなげる理由は、
「何となくそのほうが桃太郎としてかっこいいから」で十分だよ。

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遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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