願望とは、自発的な本音の発言である。
常識は二の次にして、真っ先に自分の本音に寄り添ってみよう。
瞬間的に本音を言葉にして、言葉を積み上げ、願望を創っていくだけでいい。
現実解。
これは実は、微分と積分の使い方だ。
数学の話はさておき、考え方を観ていこう。
あなたに「こうだったらいいなあ」という願望があるとしよう。
それらを次から次へと、細かく言語化していく。
苦手科目の克服でも、スキルアップでも、
憎いアイツに仕返しをお見舞いすることでも、
自分をとりまく断片ならなんでもいい。
この過程は、微分のあり方だ。
更に、言語化した要素を増やして、全体像を創っていく。
受験でも、ビジネスでも、将来の夢でも、
究極的に自分がどう生きてどう死ぬかでも、
自分の全体をカバーするならなんでもいい。
この過程は、積分のあり方だ。
微分と積分の考え方は、実はこの程度で十分である。
「自分には、この願望は大それている…」
そう感じるなら、自分にとって、
「こうだったらいいなあ」
という人から材料を得て、学んで真似すればいい。
要は、更に微分するのである。
この逆に、願望を持ちながらも、
「俺たちには願望なんて叶うはずないよね」
と、いま属する集団で無言のうちに感じるのなら、
あなたはどう行動するだろうか。
「その集団に屈服して、一歩を諦める」か、
「その集団から、抜けるための一歩を踏み出す」か、
遅かれ早かれ、いずれかの意思決定を迫られる。
断片にフィットする全体像を創るのである。
要は、更に積分するのである。
受験生だろうと、サラリーマンだろうと、
経営者だろうと、前者の「一歩を諦める」人が、
おそらく圧倒的多数派だろう。
このような場合は、微分も積分も存在せず、
自分自身を解析していないのである。
自分自身を解析していないのであれば、
次の一歩は絶対に創れない。
そうではなく、次の一歩を得るとしたら、
自発的に願望を次々に言葉にして、
それらを積み上げていくだけでいい。
年収、売上高、趣味、言葉遣い、職歴、学歴など、
今どうあるかはひとまず無視し、
願望を言葉でひとつひとつ明確にして、
かき集めていくだけで、自分自身を解析できる。
その上で「願望を得た状態」から逆算し、
必要な物事を学んで行動し「願望を得た人」を演じ、
積み上げにふさわしい形で、瞬間風速的に、
行動を繰り返してしまえばいいのである。
少し真面目な人に向けてなら、
「演技と本音を混在させて、行動してしまえばいい」
「SFでもアニメでも、ごっこ遊びから入ればいい」
「微分と積分ごっことでも、言い換えて構わない」
とすれば、二重三重の意味でハードルが下がる。
微分と積分を直感的に真似して、
学ぶことすら楽しくなってしまえば、
なおさら次の一歩を踏み出す上で有利なんだよね。
boxcox.net、遠藤武。