本音と願望と、微分積分。

daily4 方法論。

願望とは、自発的な本音の発言である。

常識は二の次にして、真っ先に自分の本音に寄り添ってみよう。

瞬間的に本音を言葉にして、言葉を積み上げ、願望を創っていくだけでいい。

 

現実解。

これは実は、微分と積分の使い方だ。
数学の話はさておき、考え方を観ていこう。

あなたに「こうだったらいいなあ」という願望があるとしよう。
それらを次から次へと、細かく言語化していく。
苦手科目の克服でも、スキルアップでも、
憎いアイツに仕返しをお見舞いすることでも、
自分をとりまく断片ならなんでもいい。
この過程は、微分のあり方だ。

更に、言語化した要素を増やして、全体像を創っていく。
受験でも、ビジネスでも、将来の夢でも、
究極的に自分がどう生きてどう死ぬかでも、
自分の全体をカバーするならなんでもいい。
この過程は、積分のあり方だ。

微分と積分の考え方は、実はこの程度で十分である。

「自分には、この願望は大それている…」
そう感じるなら、自分にとって、
「こうだったらいいなあ」
という人から材料を得て、学んで真似すればいい。
要は、更に微分するのである。

この逆に、願望を持ちながらも、
「俺たちには願望なんて叶うはずないよね」
と、いま属する集団で無言のうちに感じるのなら、
あなたはどう行動するだろうか。
「その集団に屈服して、一歩を諦める」か、
「その集団から、抜けるための一歩を踏み出す」か、
遅かれ早かれ、いずれかの意思決定を迫られる。
断片にフィットする全体像を創るのである。
要は、更に積分するのである。

受験生だろうと、サラリーマンだろうと、
経営者だろうと、前者の「一歩を諦める」人が、
おそらく圧倒的多数派だろう。

このような場合は、微分も積分も存在せず、
自分自身を解析していないのである。
自分自身を解析していないのであれば、
次の一歩は絶対に創れない。

そうではなく、次の一歩を得るとしたら、
自発的に願望を次々に言葉にして、
それらを積み上げていくだけでいい。
年収、売上高、趣味、言葉遣い、職歴、学歴など、
今どうあるかはひとまず無視し、
願望を言葉でひとつひとつ明確にして、
かき集めていくだけで、自分自身を解析できる。

その上で「願望を得た状態」から逆算し、
必要な物事を学んで行動し「願望を得た人」を演じ、
積み上げにふさわしい形で、瞬間風速的に、
行動を繰り返してしまえばいいのである。

少し真面目な人に向けてなら、
「演技と本音を混在させて、行動してしまえばいい」
「SFでもアニメでも、ごっこ遊びから入ればいい」
「微分と積分ごっことでも、言い換えて構わない」
とすれば、二重三重の意味でハードルが下がる。

微分と積分を直感的に真似して、
学ぶことすら楽しくなってしまえば、
なおさら次の一歩を踏み出す上で有利なんだよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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