もしビジネススキルで困ったら、この3つの学習に絞ろう。
IT・会計・法律は、耳にタコができるほど言われた組み合わせだが、
ビジネス回りのスキルは、これらの組み合わせで成り立っている。
現実解。
「スキル不足かな」と感じたら、
プログラミングや、基礎情報技術者試験・応用情報技術者試験や、
複式簿記や監査、民法・商法・会社法といった分野について、
勉強を始めるといい。
実際に自分がプログラミングを書いたり、
資格試験を受験するかしないかは、
真っ先にペンディングしよう。
プログラミングやIT領域が、
どのようなロジックで動いているのか、
司法試験や、公認会計士試験といった難関資格が、
どのようなロジックで動いているのか、
そっくり知っておくだけで、身を助ける。
営業やマーケティングや研究開発はさておき、
企業やビジネスの仕組みとは、
IT・会計・法律の分野の組み合わせで成り立っている。
あなたが経営者であるなら、
これらの分野について通じていることが、
企業を成長させるインフラ創りに役立つと気付ける。
あなたがサラリーマンであるなら、
これらの分野について通じていることが、
今のポジションを飛び越えて経営者目線に立てると気付ける。
企業のトップであるCEOは当然ながら、
その部下であるCFO(最高財務責任者)も、
CTO(最高技術責任者)も、CIO(最高情報責任者)も、
これらの知識の組み合わせを軸に動いている。
詳細は別の機会に書くが、私はサラリーマン時代、
やるべき仕事は午前中でさっさと終えていた。
面倒事は、ExcelやPythonやVBAやコマンドラインで自動化していた。
創った時間は、ひたすらインプットに充てていた。
六法から会計基準や監査基準までをウェブで読み漁り、
ERPやSCMについてビジネス面とシステム面から学び、
製造業時代には、部門横断で必要なISOや、生産技術の文書を読み込んでいた。
スタートアップ時代には、組織全体とIT領域のマネジメントという観点から、
必要とされる規定や契約書のレビューを、バイリンガルで難なく行っていた。
(このほかの各論として、新規事業を立ち上げた際のマーケティングも、
採用面接もピープルマネジメントも、ここに加わっていた。)
結果論だが、転職や移籍の際にスキル不足に陥ることは絶対に無く、
対応する領域の資格職を使う側として、年収はあっさり倍増していった。
独立した際には、更に年収が倍増しただけでなく、
一瞥して客先の強みと弱みを知る事が出来るようになっていた。
ひたすらインプットと聞き役に徹し、
その上で目の前の人が喜ぶようにと仕事をしていると、
どうしても続きが見えてしまうのである。
瞬時に意思決定が下せるとは、こういうことである。
瞬時に意思決定を下すチカラは、圧倒的なインプットに依拠している。
圧倒的なインプットによってのみ、ロジックが見通せる。
ロジックがわかるということは、物事の続きが見える。
物事の続きが見えるとは、何がわかっていて、
何がわからないかが、すぐにわかるということである。
何も一気に六法全書や会計基準にかじりつく必要はないが、
まず簿記や民法や会社法や、情報システムといった、
企業のロジックが全体的にわかると、
それだけで経営者の視点が手に入ると言っていい。
逆に言えば、情報システム部、生産管理部、法務部、人事部、
サプライチェーン部、マーケティング部、経理部、経営企画部といった、
各部門の分野に固執するというだけでは、
あるいは資格職や技術職の目線だけでは、
経営者の視点は手に入らないと断言していい。
これは、都合よく組織に使われることでもなく、
都合よく資格職として使われることでもない。
IT・会計・法律の使い方とは、
どれも組み合わせて一足飛びし、
トップの目線を得るという、
常識を乗り越える形での成長にあるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。