スキル不足の乗り越え方_その1(IT・会計・法律の使い方)。

daily4 方法論。

もしビジネススキルで困ったら、この3つの学習に絞ろう。

IT・会計・法律は、耳にタコができるほど言われた組み合わせだが、

ビジネス回りのスキルは、これらの組み合わせで成り立っている。

 

現実解。

「スキル不足かな」と感じたら、
プログラミングや、基礎情報技術者試験・応用情報技術者試験や、
複式簿記や監査、民法・商法・会社法といった分野について、
勉強を始めるといい。

実際に自分がプログラミングを書いたり、
資格試験を受験するかしないかは、
真っ先にペンディングしよう。
プログラミングやIT領域が、
どのようなロジックで動いているのか、
司法試験や、公認会計士試験といった難関資格が、
どのようなロジックで動いているのか、
そっくり知っておくだけで、身を助ける。

営業やマーケティングや研究開発はさておき、
企業やビジネスの仕組みとは、
IT・会計・法律の分野の組み合わせで成り立っている。

あなたが経営者であるなら、
これらの分野について通じていることが、
企業を成長させるインフラ創りに役立つと気付ける。

あなたがサラリーマンであるなら、
これらの分野について通じていることが、
今のポジションを飛び越えて経営者目線に立てると気付ける。

企業のトップであるCEOは当然ながら、
その部下であるCFO(最高財務責任者)も、
CTO(最高技術責任者)も、CIO(最高情報責任者)も、
これらの知識の組み合わせを軸に動いている。

詳細は別の機会に書くが、私はサラリーマン時代、
やるべき仕事は午前中でさっさと終えていた。
面倒事は、ExcelやPythonやVBAやコマンドラインで自動化していた。

創った時間は、ひたすらインプットに充てていた。
六法から会計基準や監査基準までをウェブで読み漁り、
ERPやSCMについてビジネス面とシステム面から学び、
製造業時代には、部門横断で必要なISOや、生産技術の文書を読み込んでいた。
スタートアップ時代には、組織全体とIT領域のマネジメントという観点から、
必要とされる規定や契約書のレビューを、バイリンガルで難なく行っていた。
(このほかの各論として、新規事業を立ち上げた際のマーケティングも、
採用面接もピープルマネジメントも、ここに加わっていた。)

結果論だが、転職や移籍の際にスキル不足に陥ることは絶対に無く、
対応する領域の資格職を使う側として、年収はあっさり倍増していった。
独立した際には、更に年収が倍増しただけでなく、
一瞥して客先の強みと弱みを知る事が出来るようになっていた。

ひたすらインプットと聞き役に徹し、
その上で目の前の人が喜ぶようにと仕事をしていると、
どうしても続きが見えてしまうのである。
瞬時に意思決定が下せるとは、こういうことである。

瞬時に意思決定を下すチカラは、圧倒的なインプットに依拠している。
圧倒的なインプットによってのみ、ロジックが見通せる。
ロジックがわかるということは、物事の続きが見える。
物事の続きが見えるとは、何がわかっていて、
何がわからないかが、すぐにわかるということである。

何も一気に六法全書や会計基準にかじりつく必要はないが、
まず簿記や民法や会社法や、情報システムといった、
企業のロジックが全体的にわかると、
それだけで経営者の視点が手に入ると言っていい。

逆に言えば、情報システム部、生産管理部、法務部、人事部、
サプライチェーン部、マーケティング部、経理部、経営企画部といった、
各部門の分野に固執するというだけでは、
あるいは資格職や技術職の目線だけでは、
経営者の視点は手に入らないと断言していい。

これは、都合よく組織に使われることでもなく、
都合よく資格職として使われることでもない。

IT・会計・法律の使い方とは、
どれも組み合わせて一足飛びし、
トップの目線を得るという、
常識を乗り越える形での成長にあるんだよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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