「もっと良くできるのでは?」と疑っていないからである。
既存の知識を引用・実践し、その上で疑うことで、新たな仕組みが創られる。
「まず従う」という素直は必須だけど、そこには限界もある。
現実解。
報われるには、
「どう改良が可能か」
に、素直に頭と身体を使う必要がある。
本や論文は、真似して真似して真似して、
その上で「どうやったら自分にフィットするだろうか?」
「本当にフィットさせられているだろうか?」
「そもそも解くべき問題を立てているだろうか?」
という視点で、新たな改良の切り口を疑うことが必要だ。
人の実行が加わるということは、
住んでいる場所も年収も職歴も学歴も何もかも、
本を書いた人と条件が一致することはないため、
実情に即して、素直に切り口を変えて行く必要があるのだ。
成長のために読んでいる本については、
そうやって自分で行動しなければ、何も始まらない。
会計の勉強をしたいのなら、複式簿記の構造を知り、
日商簿記3級レベルの仕訳をできる必要がある。
そのためには、実際に自分で手を動かして計算する必要がある。
徹底して慣れればそら計算することも不可能ではないが、
本に書かれたことを、自分独自の発想に改良していく必要がある。
同様に「こう書いてあったから、こうできそうだ」
という単純な使い方が可能な、ビジネス書や論文については、
自分で素直に実行して、自分の不理解や足りない要素を照らしながらも、
そのビジネス書や論文の中で、足りていない要素を他から取って来たり、
そもそも行動や発想の前提を常に変えていく必要がある。
単なるノウハウコレクターやノウハウフォロワーが、
本を何万冊読もうとも、論文を何万本読もうとも変わらないのは、
「もっと良くできるのでは?」と、行動でアウトプットする勇気がないだけだ。
模範解答を見つけたら、自分独自の別解を創る。
これは、食べたものをエネルギーに転換することと、同じだ。
boxcox.net、遠藤武。